becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

北海道原子力防災訓練に関する質問への北海道からの回答 4

f:id:emikamassion:20160119162918j:plain

北海道原子力防災訓練に関する質問への北海道からの回答 4

4.ヘリコプター・バス・船舶等、避難手段の選択と確保に関する質問

【質問4-1 】ヘリポートとして使われた泊村山村広場、旧港小学校(寿都町)は冬場の積雪時でも使用可能か?
【質問4-2 】廃校である旧港小学校のグラウンドが除雪されている可能性は低く、冬季にヘリポートとして使用することは難しいのではないか?

【質問4-3】 ヘリコプターは積雪があっても離着陸可能でしょうか?可能である場合、何センチまでな
ら可能か?また、強風が伴う場合はどうか?風速何メートルの状況まで、離着陸可能ですか?
訓練に使用された実績のある機種ごとにお答えください。

<回答4-1、4-2、4-3>
道では、泊発電所30km圏内におけるヘリコプター離発着可能地を別紙のとおり把握しており、冬場においては、これらの場所における天候状況や積雪量、除雪状況等を迅速に把握し、離答発着可能な場所を選定の上、対応することとしております。
なお、ヘリコプターの飛行の可否については、天候や視界の確保状況など、その時々の状況に内応じて適切に判断することとしており、一概にお答えできるものではありません。
<添付資料> ○(北海道防災計画資料編資料)資料2-8-17
ヘリコプター離着陸可能地

 

【質問4-4 】倶知安町中央公園は冬季除雪されません。実際の原子力有事の際、除染テント等はどこに設営するのか?

<回答4-4>
道では、様々な事態に対応できるよう、屋内施設を有する場所も含め、25箇所の検査場所候補地を用意しており、季節や天候など実際の災害時の状況に応じて、適切な場所を選定し対応してまいります。

 

【質問4-5】 陸・海・空それぞれの避難手段において、全住民と滞在者が避難できるだけの乗り物を何台必要と見積もっており、どう確保する予定か?

<回答4-5>
陸路での避難に当たって、自家用車で避難しない方はバスで避難することとしており、30km圏内の13町村が保有するバスによる対応のほか、道の要請に基づき、災害対策基本法で定める指定公共機関である北海道バス協会が全道の協会会員事業者と調整し、住民避難用バスを確保することとしております。
また、民間車両による対応が困難な場合や、やむを得ず空路や海路により避難せざるを得ない場合には、陸上自衛隊や消防、海上保安庁などの防災関係機関等の協力を得て、必要な車両やヘリ、船舶等の避難手段を確保することとしております。
<添付資料> ○(北海道バス協会加盟事業者)車両数
○北海道地域防災計画資料編
資料2-8-14 船舶保有状況
資料2-8-15 防災関係機関所有船舶状況
資料2-8-18 ヘリコプター機数、運航所要時間

 

【質問4-6 】有事にはバス等避難車両の運転者に緊急時の被ばく限度を課すことになるが、どの程度の許容を想定していますか?また、どの様な防護策を準備または検討していますか?
<回答4-6>
道では、バス運転手のための防護服や線量計等の防護資機材を整備・備蓄しており、緊急時に配布することとしております。また住民輸送業務の際の被ばく線量限度は、国際的な考え方などに基づき国が定める1ミリシーベルトとし、この範囲内での業務となるよう運行要請を行うこととしております。

 

【質問4-7 】当日利用予定だった巡視船(または巡視艇)の移乗のための設備については舷梯だけなのでしょうか、他に縄ばしご、吊り上げ装置といった、人命救助設備はあるのか?お答えください。
<回答4-7>
海上保安庁職員による補助のもと、十分な安全確保を行った上で、縄ばしごにより移乗することとしております。
なお、吊り上げ装置は巡視船にはないとのことです。

 

【質問4-8 】訓練当日の寿都沖の波高は何mでしたか?また、積丹半島西側沖合での波高の頻度記録(たとえば波高0.0~0.5mは何%、というようなもの)はありますか?
<回答4-8>
訓練当日の寿都沖の波高は2m程度だったと承知しております。
また、お尋ねの頻度記録は道にはなく、必要に応じて気象庁への照会等により把握する考えです。

 

【質問4-9 】以前行われた風船による風の影響可視化の試みでは、風船は西ないし西南西の風に乗って200キロ以上飛ばされました。有事の風の影響を、避難・救援・スクリーニング及び除染において、どのように考慮する予定か?
<回答4-9>
原子力災害時の対応拠点となるオフサイトセンターには、気象庁の職員が参集要員となっているほか、風向・風向等の気象情報は気象庁からオフサイトセンターに迅速に提供されることとなっており、オフサイトセンターではこうした気象情報等を充分踏まえ、住民避難の指示や避難退域時検査場所の選定等を行うこととしております。

 

【質問4-10】
UPZ13町村内各地の月別の風力及び風向頻度のデータはあるか?
<回答4-10>
アメダス設置地点における風向等のデータについては、気象庁が測定しているデータを活用することとしております。

 

【質問4-11 】泊原発近隣の共和町・神恵内村には気象庁アメダスが設置されています。なぜ肝心の泊村にはアメダスが設置されないのか?設置の予定はあるか?
<回答4-11>
アメダスの設置は気象庁の所管に属する事項であり、道ではお答えできません。