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令和3年度原子力防災訓練 実働訓練などの実施報告内容

令和3年度原子力防災訓練の報告

北海道庁 総務部危機対策局原子力安全対策課から、
過日、提出してあった質問の回答が届いた。
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4月13日にお問い合わせのありました件につきまして、
以下のとおり回答させていただきます。

お問合せ内容:令和3年度原子力防災訓練
令和3年10月と冬季(令和4年)について実働訓練などの実施状況、事情、結果

質問①
 令和3年度の住民避難訓練参加者数のうち
 「要配慮者」(未就学児、妊婦、外国人、高齢者施設利用者等)の区分で、それぞれの参加人数は何人だったか。(屋内退避、実働の避難などの区分を分けてお答えください)

<質問①への回答>
・総合訓練(令和3年10月実施)における「要配慮者」の屋内退避参加人数は7,657人で、内訳は、病院・社会福祉施設:2,858人、幼稚園・学校・児童福祉施設:4,799人でした。なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、住民参加による避難訓練は見送りました。
・代替オフサイトセンター開設・運営訓練(令和4年2月実施)における「要配慮者」の参加はありませんでした。

質問②
 本年度の北海道の訓練関係支出はいくらほどでしたか。通常通りに実施できた場合に予定していた予算、あるいは縮小して実施する場合の違いがありましたか。

<質問②への回答>
 ・道では現在、令和3年度決算に向けた作業途中であり、訓練関係支出の額も整理中です。
 ・総合訓練では住民参加による避難訓練を見送ったため、参加住民に係る経費は執行しませんでした。

質問③
 感染症対策下の集会所などで経口安定ヨウ素剤を受け取るための問診票を書くのは、時間と手間がかかると思われます。関係自治体の中でこの度のような事情の中で、経口安定ヨウ素剤を事前に配布する判断をされた自治体はありましたか。
<質問3への回答>
・令和3年度の総合訓練では、共和町及び仁木町において、安定ヨウ素剤の緊急配布訓練を実施しました。
・なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため住民参加による訓練ではなく、両町職員を住民に見立てて実施しております。

質問④
 国が示した「感染症対策下における原子力防災訓練」の内容を実施されましたか?
 これまでとどこがどのように違う対応をされたか教えてください。
<質問4への回答>
 令和3年度訓練において、感染症対策を考慮し実施した主なものは次のとおりです。
 ・感染症対策を講じた避難所の開設訓練を実施。
 ・バス避難において感染症対策を講じる訓練を実施。
 ・オフサイトセンターにおいて、手指の消毒液やパーティションを設置。
 ・このほか、訓練参加者に対し、検温や、必要に応じてPCR検査を実施。

質問⑤
 現実に原子力有事が起こった際には、屋内退避を基本とする場合、頻繁な換気を含む感染症対策を実行すること、また、移動の際、バスに乗る人数を制限することなども含め、難しい状態に至ると考えます。
 北海道の担当部署課として、このような問題解決案について国に対する質問・現場での対応の難しさを報告されましたか?

<質問5への回答>
・令和3年度の訓練結果については、実施結果報告書をとりまとめ、国や市町村、関係機関と共有しています。
・なお、国では、令和2年度に『新型コロナウイルス感染拡大を踏まえた感染症の流行下での原子力災害時における防護措置の実施ガイドライン』を策定していますが、その策定に当たっては道府県に対し意見照会があり、道から防護対策における感染症対策等について質問・意見等を提出しました。

 

以上