平成29年2月4日冬季原子力防災訓練 報告
www.city.sapporo.jp/kikikanri/documents/gensiryokubousaikunren.pdf
平成29年2月4日(土)に北海道原子力防災訓練(冬季・暴風雪)実施について
<動画データ>
https://youtu.be/swc_qPodPBU
https://youtu.be/0MYHz630_I8
https://youtu.be/5-KQYRGfFu8
https://youtu.be/FGz_wonK_fA
https://youtu.be/pb_KNXViPaU
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「道民視察団」は3つのルートに分かれ、原子力防災訓練を視察しました。
①泊村での避難訓練参観(避難者の集合場所設置)
②共和町オフサイトセンターに早朝から出向いて全体の流れを把握
③道庁前を出発する他府県からの視察バスを追跡
13:10~ 「経口安定ヨウ素剤の緊急個別配布訓練」
▲共和町役場の会議室「安定ヨウ素剤」を町民に配
共和町役場から安定ヨウ素剤に見立てたキャンデーが入った封筒を積み込んだ3台の車が出発。そのうち1台だけがヤチナイ地区の25件を回り、実際に封筒を配布。
ほか2台は周辺を巡回し、配布をしたとすると役場職員は説明した。(が、北海道職員は、尋ねても詳しいことは答えなかった。)
1457名分のヨウ素剤が配布されたと訓練終了前の全体会議で報告されていた。
高橋知事が是非、国と共に行いたいと言っていた防災訓練は、参加市町村は泊村と共和町だけ。
スマホや携帯電話に防災訓練中の広報も無く、こっそりとした訓練だった。
共和町ビシャムナイ会館 要配慮者の救出・搬送訓練
ドーサーが雪を建物前に於いて行き、なぜか3人がかりで
共和町宮丘 北電臨時ヘリポート
物資緊急輸送訓練ヘリによる空輸(物資とされているものは自家用車だった)
ヘリポートの除雪はこの日の早朝、小樽建設業協会が行っており、
直前にも一度、ブル一台が
14:25 共和町北電体育館
高橋はるみ北海道知事は避難する共和町民のバスに出発前
オフサイトセンター受付
緊急自体応急対策等拠点施設運営訓練
共和町オフサイトセンター 15:00 テレビ会議中
「安定ヨウ素剤緊急個別配布訓練」についての報告
「ヤチナイ地区」で暮らす25世帯96人のみを対象に配付しましたが、天候も良かったため、想定していたよりおよそ30分早く配り終えた。
共和町の山本栄二町長は「ヨウ素剤の配付は天候に大きく左右されるので、今後は天候が悪化した日にあわせて訓練を実施していきたい」と話した。
「役場職員40人が2人態勢で562世帯、1457名に配布完了しました。」
(全体会議での共和町としての役場からの報告)
実際にはバスが41台など出されてはいない。この日は、泊村一部地域(糸泊、照岸)で合計21世帯26人のみが参加。
泊村住民避難訓練 消防署の二階 集会所
受付が、名前、年齢、ヨウ素剤を飲んだかを確認し、既に到着しているバスへ誘導した。
緊急事態応急対策等拠点施設運営訓練
会議終了後の確認
▲翌日 2月5日の北海道新聞記事
※今回の住民避難は泊からUPZ(30㎞)圏外へは避難していない。
PAZ(5㎞)圏外でさえもない非常に狭い範囲の移動距離で済ませた。
<資料集>
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/gat/bousai/H28-02shiryou4.pdf
原子力防災訓練(冬季・暴風雪)の実施について
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/gat/bousai/H28-02sannkou.pdf
原子力災害対策指針と 新規制基準 1 原子力規制委員会委員長 田中 俊一
原子力防災に関する連絡会議H28 | 総務部危機対策局原子力安全対策課
平成28年度第2回原子力防災に関する連絡会議 開催結果
原子力防災訓練(冬季・暴風雪)の概要
1.訓練の目的 北海道後志地方を中心に厳しい暴風雪が発生する中、原子力災害の事態が進展す る状況を想定し、当該状況下における住民の防護措置に係る対応手順等を確認する 訓練を行う。(平成28年度原子力総合防災訓練の一環)
2.実施時期 平成29年2月4日(土)9:00~15:40
※天候不良等により上記日時に実施できない場合、2月18日(土)に延期予定
4.訓練の主な実施場所 北海道庁、北海道原子力防災センター(オフサイトセンター)、泊村、共和町
5.参加・協力機関 内閣府、原子力規制委員会、北海道、泊村、共和町、
UPZ圏内11町村、国土 交通省北海道開発局、気象庁札幌管区気象台、海上保安庁第一管区海上保安本部、 陸上自衛隊北部方面隊、原子力規制庁泊原子力規制事務所、北海道地方放射線モニ タリング対策官事務所、北海道警察、岩内・寿都地方消防組合、北後志消防組合、 羊蹄山ろく消防組合、(一社)北海道バス協会、小樽建設協会、(株)NTTドコモ 北海道支社、北海道電力(株)
6.訓練想定 発達する低気圧の影響により、北海道後志地方を中心に厳しい暴風雪が発生する 中、北海道電力株式会社泊発電所3号機において定格熱出力一定運転中、設備故障 等により原子力災害の事態が進展し、全面緊急事態まで至る。
7.主要訓練項目
①住民避難等の防護措置の実施方針等に係る意思決定訓練
・暴風雪の状況を踏まえた各活動拠点の運営
・各活動拠点の連携による住民避難等の防護措置の実施方針の策定
②除雪や住民避難等の実動訓練
・安定ヨウ素剤の緊急戸別配布
・PAZ内施設敷地緊急事態要避難者の避難
・PAZ内住民の避難(避難道路の除雪含む)
・ヘリコプターによる物資緊急輸送
※実動訓練については、意思決定訓練のシナリオとは切り離して実施 担 当 (連絡先) 総務部危機対策局 原子力安全対策課企画防災グループ(内線 22-854)
担当者:主幹 清水 章弘 (直通:011-204-5011)
<参考資料:報道一覧>
国は4日午前、北海道などと合同で、北海道電力泊原発(泊村)の厳冬期の原発事故を想定した原子力防災訓練を始めた。国によるこの時期の訓練は初めて。泊原発周辺は厳冬期に暴風雪となることも多く、事故の際の住民避難が課題だったことから、道が国に訓練実施を要請していた。
訓練は、暴風雪警報が発令され、最大風速25メートル、24時間降雪量が30センチと猛吹雪に見舞われる中、泊原発3号機の故障で非常用の炉心冷却装置が一時、機能しなくなったとの想定。自衛隊や警察なども含め30機関約400人のほか、住民約60人が参加した。
ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170204/dde/041/040/021000c#csidxd944cac7f73c8ea9e3d8e8ba8d2f9d9
Copyright 毎日新聞
泊原子力発電所で暴風雪が発生しているなか、原発事故が起きたとの想定で2月4日、初の避難訓練が行われました。訓練には、北海道や周辺自治体などの関係機関、約400人と住民60人が参加しました。
この訓練は、国による初めての冬季訓練で、2016年10月に決まった避難計画に沿って行われました。
訓練では、原発の冷却機能が失われ、原発周辺地域の住民が暴風雪で避難できなくなったとの想定で、避難者の救出訓練や甲状腺被ばくを防ぐ、安定ヨウ素剤の配布などが行われました。
訓練に参加した住民:「(事故は)ないことが一番だけど、ここに発電所がある限り、訓練をしておかないと」
北海道の泊原子力発電所で、暴風雪が発生している中、原発事故が起きたとの想定で避難訓練が行われた。 訓練には、北海道や周辺自治体などの関係機関、およそ400人と住民60人が参加した。
この訓練は、国による初めての冬季訓練で、2016年10月に決まった避難計画に沿って行われた。 (北海道文化放送)
北海道電力・泊原子力発電所の周辺の自治体で、4日、暴風雪に見舞われる冬場に重大な事故が起きたことを想定した訓練が行われました。
訓練には、国や道、それに周辺自治体の関係者や住民およそ460人が参加し、泊原発のある後志地方に暴風雪警報が発令され、数年に1度の猛吹雪に見舞われるなかで重大な原発事故が起きたことを想定して行われました。
このうち、原発から半径5キロ圏の共和町では、猛吹雪で除雪が追いつかず、住民がすぐに避難できない事態を想定して、甲状腺の被ばくを防ぐ効果のあるヨウ素剤を各世帯に届ける手順を確認しました。
訓練では、役場に参集した町の職員が配付してまわる世帯の分担を決めた上で、除雪車に先導されながら車で向かいました。
そして、職員が各戸を訪ねて「原発から万が一、放射性物質が漏れた際に飲んで下さい」と説明し、ヨウ素剤に見立てたあめ玉を住民に手渡していました。
<道新ウェブニュースより>
4日に共和町と泊村などで行われた北海道電力泊原発(泊村)の国と道の原子力防災訓練は、道と両町村が共催した昨冬の訓練と同じく暴風雪時に重大事故が起きたことを想定した。厳冬期に国が原発の防災訓練を行うのは初めて。この地域は猛吹雪が発生することもあるが、今回の訓練は好天に恵まれ、訓練のお膳立ても整っていたため、参加した住民からはもっと厳しい想定での訓練を求める声が相次いだ。
「今日は訓練で準備が万全だったが、緊急時に本当にバスが来てくれるのかという不安はある」。泊村の照岸・糸泊集会所で行われた住民避難訓練に参加した40代の主婦は心配する。
■除雪作業はせず
この住民避難訓練には21世帯26人が参加した。天候が回復したとの想定で、住民は集会所でバスに乗り、除雪車とパトカーの先導で共和方面に避難したが、道路は雪が少なく、実際の除雪作業は行われなかった。
泊村の無職女性(64)は「今日はいい天気だから楽だけど、荒れている時なら避難は大変。みんなが一斉に逃げるから混乱する。もっと訓練は厳しくした方がいい」と指摘した。
柏崎市の桜井雅浩市長は2月4日、北海道電力泊原子力発電所(北海道泊村)の重大な事故発生に備えて立地・周辺自治体などで実施される原子力防災訓練を視察する。冬の期間、暴風雨が発生するなかで事故が発生した際に住民をどのように避難させるかの参考にしたい考えだ。
訓練は北海道と泊原発から5~30キロメートル圏内の避難準備区域(UPZ)の13町村や国が合同で実施する。暴風雪下で、運転中の泊原発3号機の原子炉への注水機能が全て喪失した場合を想定。避難道路の除雪、大雪で孤立した住宅からの要配慮者の救助などを確認する。
桜井市長は事故対応が困難なケースとして「冬期間、夜間での発生」を例示。視察を踏まえ、市内に立地する東京電力柏崎刈羽原発の事故に備えた避難計画の実効性の向上に生かす。
柏崎市の桜井雅浩市長 インタビュー