becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

「平成28年度原子力防災訓練」 に関する質問①

「平成28年度原子力防災訓練」 翌日の、11 15 日午前中に 私は、
北海道庁原子力安全対策課 を訪問し、 担当係り官にお礼を申し上げつつ、
確認のため、以下の 5 項目の質問をしました。(道民視察団 マシオン恵美香)
 
質問① 11月13日と14日の原子力防災訓練に泊村からのバス参観した住民数と台数は?
回答:参加者総数 197名 
民間借り上げバス12台 ( 110名 )  
福祉施設 「あけぼの荘」の関係者 ( 人数不明 ) はこのバスに乗った。
197-110= 87名は、施設専用マイクロバス、自家用車による移動
 
質問② 瓦礫撤去訓練の規模と内容を決定したのはだれか? 
11/13 北電臨時ヘリポートで行われた道路啓開訓練)
回答: 小樽建築業協会に依頼 し、瓦礫や重機(ブルドーザー一台)を出してもらった。
北電所有施設敷地内の臨時ヘリポートのアスファルトを傷つけないよう厳重に言われていた。
  訓練全体に言えることだが、「時間制限のある中で緊急時に予定している行動が出来るか、
手順を確認することが訓練だ」という認識のもと、協力業者や住民が出来る範囲で 限られた時間内
に行える訓練内容を行った。
    
質問③  14日に余市ニッカ工場に来た若い外国人の立場、どのように募集されたか
回答:21名の外国人が参加。国籍や人数はまだ手元になく、まとめの中で出される見込み。
北海道国際交流・協力総合センター に依頼し、北海道在住 の主に留学生に協力してもらった
と聴いている。
 
質問④  13日に共和町オフサイトセンターに居た外国人は、どのように集められたか ?
回答:政府(内閣府)が毎年行っている国の母原子力防災訓練に海外の有識者などを召喚している。
   北海道ではどのような機関から何のために参加されたのか押さえていない。
   この質問は内閣府に確認してほしい。
 
質問⑤ 洗車の際に出た汚水の量が極端に少なかった。予定通りの訓練内容バス三台をこなしたとするが、
ポンプなどお潜水のくみ上げ機器に不具合が生じたのではないか?
回答:まだ取りまとめているところ。自衛隊から報告を聴かなければ判らない。
※この日、同席し、現場に顔なじみの道庁原子力安全対策課の職員とは現場で会った。
「洗車場で機器の不具合があったとの報告は受けていないのですか?」と尋ねるも、これには無回答。
 
◆現時点でマシオンが気付いた問題
 
一日目 11月13日
 
副大臣など国の要人が到着しないと会議が時間になっても行われなかった。緊急会議は 到着しない人を待たずに すべき。
・「瓦礫撤去作業」準備された瓦礫の中身と(サイズ)が実際の津波災害に即していない小さすぎる訓練内容。
 岩や石などが無い少なすぎる量の瓦礫、ブルドーザーが一台きりだけ準備されたとする主な理由が、
 「北電施設敷地内のアスファルト 傷つけないため」としているのでは、お粗末すぎる。
泊住民の避難ではスクリーニングも洗車もなく一時避難所へ移動したという不備
・一度に1機のヘリしか飛ばない訓練(複数の飛行に対応する場合はどうか?)
・屋外でヘリの発着やスクリーニング、洗車を担当する労働者の被曝に関する制限はどうなるのか?
オフサイトセンターやバスが到着する場所、集合場所などで 変化する風向をアナウンスしているか?
  (避難の方角に一番関係する)
 
二日目 11月14日
 
<車両のスクリーニングと洗車>
自衛隊の用意した水5トン足らず 
・地下水を汲み上げて使用するケースでは、先に 地下水の汚染値を測定するべき なのではないか?
・汚水を保管するドラム缶200ℓが2本のみ 
・汚水保管用簡易プール(直径1メートル程度)の中には目視でほんのわずかしか入っていなかった。
この日、予定された洗車数はバス3台のみだったが、タイヤ12個を洗ったとは思えない極端に少ない汚染水量
一台当たり100ℓ使用すると概算する洗車用水を、訓練で何故、実際のように使わないのか? 
・洗車に要する時間を 一台あたり30分から45分と見積もっているが、汚染値が下がるほどの洗車が可能か?
・汚水汲み上げ用ポンプシャワー室に対応するための灯油は、どの程度確保されているのか?
・汚染された衣服の代わりに準備された衣服は、どこに何人分が保管されているのか? 
 
安定ヨウ素剤配布、チェックシシート記入、スクリーニング>
安定ヨウ素剤アレルギーに対応するための専用人材はいつどこから配備されるのか
・乳幼児用のヨウ素剤服用量を正確に測り、配布できるか?
 
<道民視察団に参加された皆さんからも報告のための意見や感想を募ります>
  幾つかの反原発グループ、個人から支援をいただいて行った今回の道民視察団の報告をまとめています。
 原子力 防災計画と訓練内容を考える上で、また、 これまでの調査研究成果と比較するためにも、
情報の積み上げが今後の活動の役に立つと考えます。ご協力いただけます様、お願い致します。
 
 ※情報共有のため、カテゴリーごとに分けて、報告を致します。 

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