昨日、2022年8月21日「道北連絡協議会」が原子力機構に申し入れた。以下に内容を記す。
(下川町在住フリージャーナリスト 滝川康治さんの報告から)
初日は、現地報告や参加者との意見交換。
主催者を代表して、東 道〔あずま・おさむ〕さん(道北連絡協議会の共同代表)が、幌延問題の歴史などを紹介し、次のように指摘した。
寿都町で「文献調査」に反対し、行政のあり方に異議申し立てた槌谷和幸さんは、この問題では初めて道北を訪れた。
報告要旨は以下の通り。
・今年4月に開示された公文書によって、2019年には「エネルギー勉強会」が4回開催され、(文献調査の応募に向け)階段をゆっくり上っていたことが分かった。議員が何の疑問も持たずに「勉強会」に参加し、新聞報道に至るまで住民に情報提供しなかったのは大きな問題。「役場や議員に任せておけばいい」という町の雰囲気が、そうさせた原因だと思う。
・議会リコールをめぐり、21年1月から直接請求署名の受任者を募ったが、町内の若い人の雇用先は役場や福祉施設が多く、成立のハードルは高い。しかし、我々はあきらめていない。
・一介の住民にできることに限界はあるが、運動は信念があれば死ぬまで続けられる。自分の住むところで、「核ゴミは一部の町の問題ではないよね」「法律のあり方がおかしいよね」「公の場で議論することが大事だよね」と言える運動も、皆さんの活動の一ページに加えてほしい。
主催者の山路弦太さん(「豊富町民の会」代表・酪農家)は、豊富の全農家が「核のゴミ拒否!」のミニ幟(1,000円)を購入してくれたことを紹介。「『自分たちの暮らしを守るために核のゴミに反対するんだ』と皆さんに伝えることが、あきらめない姿勢につながる」と強調した。
会場からの発言を受け、道北連絡協議会の前代表・久世薫嗣さんがこう締めくくった。
「私たちがどういう世界を創りたいかによって、運動の質は変わる。誰かにお願いするのではなく、自分たちが生きるために運動をする──そうした姿勢がないと勝てない。主義主張でなく、生活そのものからの運動を創ることを真剣に考えてほしい」
続く夜の分散会では、今後の取り組みについて意見交換。
■鈴木直道知事に対し、「概要調査」を認めない明確な意思表明を求める決議