becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

9月5日放射能付きPCB処理後物が、福島県へ搬出 終了と確約ならず?

廃炉金属ウォッチャーズからの報告


9月5日、放射能付きPCB処理後物が、福島県汚染廃棄物対策地域に向けて搬出され、一応この計画が終了したことになりました。しかし、これは表向きのことであり、実は多くの問題がそのままにされています。

まず、福島県へ戻すとされた処理後物が具体的に何を指すのか、市民には明らかにされていません。「搬出されるもの・室蘭に残されるもの」について、市民や監視円卓会議で検討する余地がないままに強行されてしまった結果です。

特に、バグフィルターの扱いがどうなっているのか? 搬出されたという情報は今のところありません。住民説明会で環境省は、「セシウムは99.999%バグフィルターで捕捉できる」と大見得を切ったのですから、その処分についてウヤムヤにすることは許されません。搬出されないとすれば、それはいつまで使い続け、どこでどのように処分されるのか? 

他にも、焼却灰中に濃縮されているはずの放射性物質濃度は測定されたのか?など、一市民から見ても疑問は尽きません。

 

私たちは処理後物の最終搬出日に、PCB処理情報センター正門前で抗議行動を行いました。その後、室蘭市役所内の記者クラブで会見を行い、室蘭市長あてに要請文を提出しました(受取りは小泉副市長)。 要請内容は、「放射能付きPCB処理計画を実行したからには、室蘭市長は市民に対してその報告が必要であり、市民からの質問疑問にも答えてもらいたい」というものです。6項目の要請事項を挙げました。回答期限は9月26日までとしています。

事後に検証することを怠ることは、何でもやりたい放題になってしまうことにつながります。市民は厳しく監視しなければなりません。

 

当日の抗議行動の動画です。(上:「二度と来るなー!」15秒/下:共同代表演説2分半)

 https://hairokinzokuwatchers.blogspot.com/2022/09/202295.html

 

 翌6日の北海道新聞胆振版をみて驚きました。再搬入の可能性について問われた環境省は、「今の時点では言えない」と回答したのです!これは、明らかに東京電力敷地内にあるものを意識してのことでしょう。原発内のものについては、原子炉等規制法が適用されることになってはいますが、今、この国のやることを見ていると、何をするかわかったものではありませんから。

 

 *怒りのこもった要請書と北海道新聞胆振

 

ウォッチャーズブログ https://hairokinzokuwatchers.blogspot.com/

事務局メール saiensuki@frontier.hokudai.ac.jp  柳田(2022/9/10)