becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

「高レベル核廃棄物の最終処分に関する 道内自治体説明会などに関するアンケート調査」回答結果①

 本年2月1日に北海道を含む道内180自治体に対し、原子力政策に関する説明会についてのアンケートを郵送しました。
質問項目
①2017年5月26日、9月26日両日に経済産業省資源エネルギー庁の主催により札幌で行われた「高レベル放射性廃棄物の最終処分政策の見通しと自治体向け連絡会(説明会)」に貴自治体は職員を出席させましたか。
②2015年3月より総務省が自治体に情報提供の担当者「登録」を要請していますが、貴自治体として登録をしましたか。また、今後も登録を継続しますか。
③2016年は「同自治体向け連絡会(説明会)」について、経済産業省は「非公表・非公開」とし、17年は報道機関にだけ公開して実施されましたが、市町村への処分事業説明会の対応として、これでよかったとお考えになりますか?
④国から「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する自治体向け連絡会(説明会)」の日程などの情報を公開しないよう要請されましたか。
⑤貴自治体は今後も「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する自治体向け連絡会(説明会)」に参加しますか。
⑥貴自治体として「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する自治体向け連絡会(説明会)」での説明内容や今後、提供される処分事業に係る情報などを住民などに公表しますか。
⑦貴自治体は、高レベル放射性廃棄物の処分事業に関心がありますか?
⑧貴自治体は、国が前面に立った高レベル放射性廃棄物の最終処分地の選定調査等に今後も協力しますか。
⑨貴自治体として、高レベル放射性廃棄物の最終処分事業による町づくりを行う意思を議会等で話し合ったことがありますか? (自治体首長発言を含む)
⑨で「a.はい」と答えた自治体
<自治体首長の発言など特記事項あればお書きください>
⑩貴自治体は2017年公表された「科学的特性マップ」において、どのような評価(色分け)をされていましたか?
a.濃いグリーン(グリーン沿岸地域:輸送面でも好ましい地域)
b.グリーン(好ましい地域:好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い)
c.オレンジ(好ましくない特性があると推定される地域)
d.シルバー(将来の掘削可能性の観点がある地域)
e.当該自治体がどのように評価されているかを知らない(確認したことがない)
f.自治体のエリアが幾つかの区分にまたがって評価されている
g.そのほか
⑪マップに記された貴自治体への評価について、NUMOは「科学的特性マップ」は200万分の1の縮尺で作成された地図実際のサイズ(100%)以上に拡大しても、精度が上がらないとしていますが、そのようなマップに記された貴自治体への国の評価結果を、科学的評価であるとして認めますか?
a.科学的である  b.科学的であるとは言えない  c.判断の情報が少ない d.わからない  e.無回答
⑫NUMOおよび経産省は、今後、深地層処分に関する全国の自治体での説明会(シンポジウムやセミナー)を積極的に開催し、国民の理解をうながすとしています。貴自治体で、そのような催しに積極的に関わり、受け入れる予定がありますか? 
a.すでに予定している  b.積極的には受け入れない
c.開催には賛成しないが拒否しない d.開催を受け入れない 
e.判断できない            f.無回答

 

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 北海道新聞社が記事の中で86自治体としたのは、海岸線がある自治体ではなく、
NUMOと経産省が「科学的特性マップ」の中で示した「グリーン沿岸地域」塗り分けられる、(輸送面でも好ましい地域)沿岸から20キロのベルト地域内にあるとして推定される自治体です。
 しかし、たとえば釧路市などは場所によってその分類がまたがっており、経産省の説明でも
「塗り分けは、広がりをしめすものであって、行政区分で塗り分けている訳ではない」としています。

f:id:emikamassion:20180414054420j:plain←科学的特性マップ公表後にの北海道新聞記事

 この度のアンケート調査で、国が示したグリーン沿岸地域ではなく、単に、海岸線を含む自治体を85自治体(現時点では共和町含む)を注視していましたが、海岸線を持っていながら、グリーンではない黄色やシルバーで塗り分けられている自治体、適していない可能性がある地域、資源がある地域などは「グリーン沿岸地域」からははずれることとなり、したがって、沿岸線を持つのに86の中に分類されなかった自治体があります。
 マッッピングした地図は合併する前のものなので、少し訂正が必要ですが、
(※たとえば、現在は、早来町は追分町が合併して安平町となり、女満別+東藻琴は大空町、上湧別町湧別町と合併していることを、念頭にご覧ください。)
 可視化するために、
回答をくださった自治体を赤くしてみました。

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 北海道を含む180のうち赤く色付けした66自治体から回答がありました。
 
<沿岸線だが86自治体に分類されていない自治体> 14自治体 ※○は回答有り
 函館市○、室蘭市登別市伊達市○、鹿部町白老町余市町○、積丹町○、神恵内町○、知内町
 森町○、利尻富士町利尻町奥尻町
 
<沿岸にはないが、グリーン沿岸部に分類されていると推定する自治体> 19自治体
標茶町○、幕別町、安平町○、平取町、月形町、北竜町当別町、中川町○、厚沢部町
 
沿岸線に在り、回答なしの自治体> 45自治体/85 
豊富町羽幌町増毛町、古平町、泊村、蘭越町寿都町、せたな町、八雲町、乙部町
↑のうち、グリーン沿岸地域に分類されていない沿岸線自治体は7つ
 
 質問への回答などは別途、報告します。