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https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190611/0011011.html
(視聴できるのは6/17迄。お早めにご視聴ください)
室蘭の金属加工ウォッチャーズがテレビで報道されたものの、市民の抗議の理由は歪曲されています。
学者は「貴重な金属を有しているものを再利用することが良いことだ」という論が有益であるかのように宣伝しています。対して、市民の顔出し出演が「知識がない素人の心配症の方々」のように使われていることに大変、憤りを感じます。
廃炉で出た放射性金属の再利用を推進したい人たちが、だらしない所作で余所に放射性廃棄物を押し付けたり、薄めれば、どこにどの利用理由でも経由して良いという言い訳に使われてしまっています。沖縄 辺野古にしたように、北海道に厄介ごとを何でも押し付ける作法が示されていると感じました。
彼らがしている加工事業は、低レベルと いっても、放射性レベルが思ったより高い放射性廃棄物を浅い深度の場所に中間貯蔵するための「余裕深度処分用の容器」製造のための加工試験事業です。
これには貴重な金属など一切、必要としません。多くできたから薄めて使いたいというだけです。
つまり、人の環境中に多く出来過ぎた放射性物質を(有用物の再利用」と言い訳しながら拡散して、全国に薄っぺらく放射性物質をばらまいて良いと許すことになります。
結果、放射性物質まみれの日本が普通になり、空間線量を測ればばどこでも放射線値以前よりが上がっているのが普通になるということでしかありません。
このような公害に慣らされるべきではありません。これは放射性かどうかを超えて、公害問題の拡散と、「慣れさせるためのばらまき」でしかありません。
福島事故以降の日本で、もうベクレルフリー社会の実現は無理だと認めたとしても、汚染物質は、意図して拡散されるべきではありません。
今回の加工事業は、レアな金属が、有用に使われていませんし、その「必要の根拠」は、政府のどの機関からも示されていないのに、あたかも「再利用することが必要なところに、そこそこの放射線レベルのものを再利用するべきだと言い放っている」にすぎません。
核ゴミに関する政府との会合にお招きして是非、直接、根拠をうかがってみたいものです。
くり返しますが、試験事業で作られるのはただの「容器」でしかなく、特別な金属である必要があるわけではありません。
貴重な金属を取り出すわけでもありません。今回の加工試験事業は放射性でなくてもいいし、レアな金属でもなくて良いはずです。レアな金属を含む有用物としてさして特別な使い方をする訳でもありません。
何しろ、「低レベルと呼ばれてはいるものの、割合、毒性が高いかもしれない放射性廃棄物を浅い深度の地層処分をする場合の入れ物(容器)を試しに製造する」というだけのことであって、レアな金属でも、放射性でもなくても良いはずです。
市民運動の仲間として、北海道民として、この問題を2013年から追っているものとして怒りを感じます。
報道機関や事業者に質問をしたいと思いますし、この試験事業をしている企業に、今度、このような発信、宣伝活動をしないように釘を刺す必要があると思います。