becquerelfree’s blog

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「科学的特性マップ」に関する自治体向け説明会に参加した釧路市への聴き取り報告

北海道内自治体説明会に職員を派遣した釧路市役所への聴き取り

「科学的特性マップの公表と今後の取り組みについて」

 昨日、2017年9月29日午前11時から、釧路市役所を訪問。工藤和美氏(脱原発ネット代表)と、ベ私ことマシオン恵美香(ベクレルフリー北海道代表)がお話をうかがいました。

 9月26日、経済産業省資源エネルギー庁は核のごみの地下処分の適否で日本地図を色分けした「科学的特性マップ」公表後はじめて、道内自治体向けの説明会を札幌市内で開催し、今後の処分地選定の方針について説明しました。

※前回5月末に開催された際には午前と午後に合計2回開催されたが、今回は一回のみ開催。

 釧路市には、あらかめじめ質問項目を提出してありました。

 質問①:釧路市としてこの自治体向け説明会に職員を派遣したか、しないか? 派遣したのは何名であったか?

釧路市の回答①「釧路市役所総合政策部都市経営化企画担当」1名が参加した。

 質問②:どのような配布物があったか

回答②8種類の配布資料内訳

   説明会の次第1「自治体向け説明(札幌)

   レジュメ「科学的特性マップ公表と今後の取組について」

   説明資料 2017年9月

   地層処分に関する科学的特性マップ

   「科学的特性マップ」の説明資料

   地層処分に関する「科学的特性マップ」を提示しました

   Enelog特別号

   知ってほしい地層処分

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質問③:会場にはどの自治体から何名参加していたか 

回答③「会場に居たのは報道関係者を除き、30~40名。説明会冒頭に経産局から発言の際に自治体名を名乗らなくて良いと言われたため、どの自治体から何名が参加したかは不明。」

 質問④:説明会では、どのような質問や発言があったか

回答④ 会場での発言内容

北海道庁は立場を名乗り、「道には核のごみ受け入れ難いと宣言する条例があり、道内市町村も順守する必要があると考えている」と意見を述べたが、三者協定に関する発言は特に触れられなかった。

・エネ庁から「北海道でも本年度中に道民との意見交換会を行う予定」(会場や日時は未定)本年度内はエネ庁とNUMお主催、来年度から葉NUMOが単独で意見交換会などを主催開催する予定。

・(エネ庁の担当者より)「グリーンの沿岸地域が必ずしも適地だとは限らない。外れたところにも適地はあり得る」と説明。

原子力発電環境整備機構(NUMO)は今後、輸送面にも好ましいとしてグリーンに塗り分けられた地域沿岸部を中心に候補地探しを本格化させる方針。

・(沿岸域の自治体から参加したとする職員の質問)「広域の北海道でも意見交換会や説明会の開催は一か所だけなのか?」

 ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆

 今回、エネ庁は参加自治体数などを非公表としていますが、道を含む自治体の担当職員31人が参加したと、一部新聞報道で数字が記されました。

 公表されたマップ上では、北海道の海岸線99自治体の中で86市町村に火山や活断層周辺などを不適地とした上で、海岸から20キロ以内を「輸送面でも好ましい」として濃い緑で表されています。

 釧路市の担当部署課職員に対し、

釧路市として、今回の科学的特性マップの評価」をどのように捉えるか?と尋ねたところ、

「科学的敵特性マップの評価基準、条件に社会的項目がさほど多く配慮されているとは思えない内容であり、エネ庁やNUMOが作成・発表した地図だ」という認識。科学的技術的知識がないため、これを科学的かどうか判断できないが、社会的条件が加味されていないことに対する考えを示すことは出来ると考えている。釧路市は、このマップ上でも好ましいい地域として評価されてはいないが、近隣エリアにも影響するため、情報は押さえておかなければならないと心得ている」と回答しました。

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 北海道の自治体向け説明会に参加した釧路市への聴き取り報告