becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

泊発電所の再稼働に向けた取り組み状況

北電のホームページに昨日アップされた「泊発電所の再稼働に向けた取り組み状況」
(平成29年12月)」は先日、規制委員会からの指摘を受けたもの
以下は、岩内町佐藤英行さんからの情報


①    発電所敷地内断層の活動性評価
泊原発敷地内には11本の断層がある。北電は33万年前の堆積があるとしているが
石ころ一つを取り出して主張しており堆積している層には言及していない。その上に
あるとした20万年前の火山版があるとしているが、1,2号機建設時調査したとき
のデータを示しているが、火山灰の現物はなく今回再調査した結果も示すことができ
なかった。

私が推測するには、1.2号機調査時の火山灰は洞爺大火山爆発時のものではなかっ
たか?洞爺火山爆発は11万年前であり、とすると北電が33万年前より古いと主張
する断層が活断層ではないとする見解が虚となってしまう。北電がどのようなデータ
を再度出してくるのか?神の手によるデータなのか?

②    積丹半島北西部に仮定した活断層による地震動評価
積丹暗闘西部の海底活断層70kmは、渡辺満久東洋大学教授が数度にわたり現地調
査をし、積丹半島の成り立ちは押されてゆっくり隆起したと北電が主張していること
に配する反論をしている。また、今回海底にある活断層を仮定して地震動評価をする
としているが、東工大某教授のように、活断層をこま切れにして短い断層として説明
していく事が予想される。

③    地震による防潮堤地盤の液状化の影響評価(医かは岩内町議 佐藤さんの解説)
泊原発は海抜10メートルのところに建設しており、もっと高台に建設すると(女川
原発は少し高い所に建設)大量の冷却水として海水を吸い上げなければならない。コ
ストがかかることとなってくる。当初北電は最大でも津波の高さは9.8メートルで
あり、海抜10メートルには届かないとしていたが、3.11以後、高さ6.5メー
トル盛土をして海抜16.5で良しとした。今回盛土を規制委から液状への影響を指
摘され急きょ1000メートル部分の盛土部分を変更することを決めた。

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④    津波により防波堤が損傷した場合の発電所設備への影響評価
③④の対策は、地震津波の基準が決めてからになるのが当たり前であるが。北電は②

による基準地震動の規模もないままに行うことにはならない。

北電の姿勢は、現物から逆算しての検討結果を規制委に示しており、小手先の安全対
策になり許すことはできない。
北電は一作年12月の規制委の審査で、620ガルの基準地震動の評価を、規制委は
概ね了承したとして年明け(昨年)高橋北海道知事に報告をした。4月から8月にか
けて北電は「安全対策」について後志管内20市町村で64回の説明会をした。その
「安全対策」がまるでなっていなかったことが今回の「泊発電所の再稼働に向けた取
り組み状況のお知らせ」で自ら告白しているようなものだ。
いかにも「丁寧かつ分かりやすい情報発信に努めてまいります」(どこかで聞いたフ
レーズですが)としているが、この言葉に惑わされることなく泊原発廃炉まで追い
詰めていこう。