昨日、札幌エルプラザで道内で環境保護や原発・エネルギー問題などに取り組んでいる市民団体の代表やメンバーのほか、約30人が参加し、「寿都町神恵内村の核ごみ問題を道民みんなで考える緊急ミーティング」が開催されました。インターネット通信で寿都町民や札幌圏以外の地域の団体代表からの発言もありました。
会議ではまず、寿都町の町議の方から、今回の核のごみ最終処分場への文献調査応募検討の問題についての経過や町民の反応や声についてうかがいました。
会議の参加者からは北海道条例を遵守する立場を明瞭にすべきであり、「個別の町や村だけで判断できる問題ではない」「一次産業や観光にも影響があり、北海道全体で考えていくべき問題だ」などの意見が相次ぎ、今後は寿都町や神恵内村、後志地区の住民の皆さんとも連携協力して、この問題を北海道民全体で考え取り組んでいくことが確認されました。
会議に参加された市民団体を中心に、道内の団体にも呼びかけて寿都町長と神恵内村長に対し、それぞれの住民の意向や道条例に配慮するよう求める文書を送ることが決まり、今後は核ごみ問題についての学習会や署名など様々なアクションに共同して取り組んでいくことが確認されました。
10月1日には原子力資料情報室の伴英幸 氏を招いて核ごみ問題の学習会を開催する予定がありますが、講師の伴さんには翌2日に寿都町、3日には岩内町でも核ごみ問題の学習会講師をして頂く予定。
文献調査応募検討を言い出した寿都町長や神恵内村長にも参加しいただき勉強を開始してほしいものです。
寿都町・神恵内村核ごみ問題を道民みんなで考える緊急ミーティング
参加団体からのメッセージ
私たちは9月19日に札幌市で開催された寿都町・神恵内村核ごみ問題を道民みんなで考える緊急ミーティングに集まった北海道各地で環境保護や原発放射能、資源エネルギー問題などに取り組んでいる市民団体です。
8月に寿都町の片岡町長は高レベル放射性廃棄物最終処分場の文献調査を検討すると表明しました。さらに9月、神恵内村の商工会が応募検討を求める請願を村議会に提出したことが明らかになりました。
北海道には特定放射性廃棄物の持ち込みは受け入れがたいという条例があります。寿都町長および神恵内村長には、道条例を守って頂き、文献調査への応募については検討しないで頂きたいと思います。
高レベル放射性廃棄物の深地層処分は、人が近づけないほど放射線量が高いガラス固化体を地下300m以深の深地層に埋設するという危険かつ困難な事業です。この事業は、処分地となった自治体の未来と住民のいのちと暮らしを危うくし、周辺自治体や後志管内に危険と風評被害を広げ、ますます過疎と地域の衰退を招くものと思われます。
この問題は寿都町民・神恵内村民だけの問題でははく、近隣市町村住民およびすべての北海道民にも関わる重要な問題です。北海道は豊かな自然環境を有し、食料自給率は200%を誇っており、また後志地区の日本海沿岸においては海産物も豊かであり、地場産業の育成にも取り組まれています。またニセコ周辺を中心にしてリゾートとしての観光産業の発展も見込まれています。
以上のことから、北海道の食の安心・安全を守り、次世代に自然豊かな北海道を引き継ぐためにも、寿都町長、神恵内村長におかれましては、町民・村民の声に十分耳を傾け、その意向を無視することなく、また近隣自治体および住民の意向、さらには北海道民全体の意向についても十分に配慮・尊重するとともに、道条例の主旨を尊重した賢明なるご判断を頂くようお願いいたします。
2020年9月19日
寿都町神恵内村核ごみ問題を道民みんなで考える緊急ミーティング
呼びかけ人および参加団体
Shut泊 共同代表 川原茂雄
泊原発の廃炉をめざす会、シャット泊、北海道の未来を拓く会、後志・原発とエネルギーを考える会、原発問題全道連絡会(原発連)、泊原発の廃炉をめざす会十勝連絡会、ベクレルフリー北海道、市民自治をつくる会、泊原発の廃炉をめざす札幌北区の会、生活クラブ生活協同組合、いぶり怒れる女子会、脱原発!子どもたちを放射能から守ろう!江別実行委員会、自由法曹団北海道支部、青年法律家協会北海道支部、原発なしで暮らしたい市民の会・室蘭、北海道のエネルギーの未来を考える10000人の会、全後志・脱原発グループ、さっぽろ市民放射能測定所 はかーる・さっぽろ、日本科学者会議北海道支部(JSA北海道支部)、北海道アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(北海道AALA)、泊原発の安全と安心を求める会、泊原発を止める会、苫小牧の自然を守る会、「みんなで元気な北海道」の会、いしかり苺の会、大間と私たち未来につながる会、原発ゼロ・自然エネルギーを考える恵庭市民の会、北海道自然保護連合、行動する市民科学者の会・北海道、泊原発の廃炉をめざす会空知、十勝自然保護協会、北海道自然保護協会、北海道有機農業協同組合、脱原発をめざす女たちの会・北海道、北海道労働組合総連合(道労連)、道民視察団、地方自治を考える市民の会、脱原発をめざす北電株主の会、日本キリスト教会新発寒教会、脱原発・自然エネルギーをすすめる苫小牧の会、脱原発ネット釧路、カトリック札幌教区正義と平和協議会、ポラン広場北海道、原発をなくす十勝連絡会、第9条の会・オーバー北海道、国民救援会北海道本部、改憲阻止 ! 労働者・市民行動、原発といのちを考える北広島市民の会、幌延問題を考える旭川市民の会、平和ってい~ね!ていね区民の会、原発やめよう登別の会、反原発ジャーナリスト会議、さっぽろ青空連絡会、北海道高等学校教職員組合、護憲ネットワーク北海道、サヨナラ原発けいじばん、島崎外科胃腸科、大雪と石狩の自然を守る会、北海道パレスチナ医療奉仕団、ほっかいどうピーストレード釧路グループ、石狩湾岸の風力発電を考える石狩市民の会、核戦争に反対する北海道医師・歯科医師の会、幌延問題道民懇談会
原発問題後志住民の会、日本基督教団北海教区宣教部平和部門委員会、かみしほろ500本のひまわりの会