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NO NUKES,ONE LOVE

後志・原発とエネルギーを考える会が神恵内村に要望書を提出

後志・原発とエネルギーを考える会が神恵内村長と神恵内村議会議員に対し、

一人一人に要望書を送りました。 以下は村長宛ての文書

 

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                2020年10月5日

神恵内村長 高橋 昌幸 様

 

     後志・原発とエネルギーを考える会

     共同代表   山川 恵(仁木町)小林芳子(共和町)

     藤井俊宏(倶知安町)渡辺三朗(蘭越町

     連絡先 044-0003 虻田郡俱知安町北3条東5丁目2-53

     藤井俊宏 ☎090‐2811‐7842  

          E-mail: morgenrot_1981@yahoo.co.jp 

 

 貴職におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。また、コロナ禍の影響の中、多くの課題に直面されていることと存じます。

 

 さて、この度の貴町における高レベル放射性廃棄物最終処分場選定の文献調査応募の件ですが、結論を出すのは余りにも早急すぎるのではないでしょうか。この核ゴミの問題ではご存知のように2007年、文献調査に手を挙げた高知県東洋町は大きく揺れ、町民が2分されました。取り下げられましたが、今も町民の心の傷として残っているようです。

高レベル放射性廃棄物(核ゴミ)の地層処分は、世界有数の地震と火山大国日本においては大変危険であり未確立の手法です。神恵内沖海底の積丹西方活断層は斜めに陸地に向かって伸びているため、処分場はその直上に立地することになります。

使用済み核燃料を再処理し、ウランとプルトニウムを取り出し燃料として使うという「核燃料サイクル」はすでに破綻しているため、「最終処分場」は再処理した後の高レベル放射性廃棄物だけはなく、法律改正し全国のあらゆるレベルの核ゴミの「最終処分場」となる可能性もあります。また、天然ウランと同水準の放射線レベルまで10万年もかかる廃棄物を地下に埋めて人工的に安全に管理することなど不可能です。

 文献調査は選定プロセスの第1歩であり、交付金は麻薬のようなもので撤退は難しくなります。多くの問題を含むこの「核ゴミ最終処分場」建設は農業や観光が主要産業である後志地区、いや北海道全体に与えるイメージダウンは計り知れないものがあります。もっと周辺地域と連携し知恵を出し合い、足元を見直しませんか。貴職におかれましても主権者である町民・道民・国民の声を聞く姿勢を持っていただきたいと思います。

 

要望事項

 

一 貴職におかれまして、勇気をもって「高レベル放射性廃棄物最終処分場」選定の文献調査応募はしないと決定されることを要望いたします。   

 

 

以上

 

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<関連報道>

www3.nhk.or.jp

経産相 「核ごみ」処分場調査「地質図などで特性確認できる」

いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり、調査への応募の動きがある北海道の神恵内村の大半が火山などが近くにあるため、調査対象として好ましくない特性があるとされていることについて梶山経済産業大臣は、「文献調査を実施すれば実際の特性を確認できる」と述べ、応募の意義を強調しました。

原子力発電所の使用済み核燃料から出る「高レベル放射性廃棄物」の最終処分場の選定をめぐっては、北海道の寿都町神恵内村で、第1段階となる「文献調査」への応募の動きが相次いでいます。

このうち、神恵内村の大半は、国が調査対象になる可能性がある地域を示した全国地図、「科学的特性マップ」で火山などが近くにあるとして調査対象として好ましくない特性があるとされています。

これについて梶山大臣は、「好ましい特性があると見込まれる地域が一部、存在している。文献調査を実施すれば、地質図などの文献データをより詳しく調査・分析し、実際の特性を確認できる」と述べ、応募の意義を強調しました。

www3.nhk.or.jp

核のごみ処分場「町議の意見踏まえ最終決断」北海道 寿都町

原子力発電所からでる高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり、調査への応募を検討している北海道寿都町の片岡町長は、日本記者クラブの会見で「今月8日に町議会議員の意見を踏まえて、最終決断をしたい」と述べました。

北海道寿都町の片岡春雄町長は、2日都内で開かれた日本記者クラブの会見にオンラインで参加しました。

この中で片岡町長は、住民説明会で反対意見が出ていることについて触れ「核に対するアレルギーや不安感を持つ人がいることを知ることができた」と述べ、最初の段階の文献調査を行いながら、勉強会を開くなどして理解を進めたいとしました。


また、3段階ある調査については「ボーリングなどを行う概要調査を実施することで、より細かな、詳しい地層が分かる。文献調査だけでは分からない」とし、2段階目の概要調査までは行いたいとの考えを示しました。

一方、北海道神恵内村でも応募に向けた動きが出ていることについては「仲間ができてよかったなと思っている。ほかの自治体にも手を挙げてほしい」と述べました。

そして「住民の過半数以上からは賛成をいただいていると肌で感じている」としたうえで、「今月8日に町議会議員の意見を踏まえて、最終決断をしたいと考えている」と述べました。