becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

原発GX法 本日5月18日参議院の経済産業委員会で審議 当面の予定

FoE Japanの満田さんからの情報

原発GX法について、本日(5/18)の午前中、参議院経済産業委員会で審議、本日の午後・参議院経済産業委員会のメンバーによる東海第二原発視察、23日経済産業委員会と環境委員会の合同審査、25日参考人招致というスケジュールです。

そのあと、最速で5月30日にも委員会採決されてしまうかもしれません!
原子力基本法は、内閣府の所管です。内閣委員会でも審議するのが筋です。
全国で公聴会を行うべきです。少なくとも原発事故の影響を受け続けている福島での公聴会を実施すべきではないでしょうか。

本日の参院経済産業委員会の質疑はききごたえがありました。

立憲の田島麻衣子議員は、運転期間40年ルールがもともと安全規制として定められたことを指摘しつつ、今回の電気事業法の移管に基づきカウント除外が経済産業省が恣意的に判断できてしまう件を質しました。
運転期間のカウント除外(60年を超えて上乗せできる)として、提案されている改正電気事業法の第二十七条の二十九の二第4項五で以下の5項目があげられています。

イ:法令や審査基準の変更に対応するため、運転を停止していた
ロ:行政処分で停止していたが、必要がなかった
ハ:行政指導で停止していた
二:裁判所の仮処分命令によって停止していたが、必要がなかった
ホ:その他事業者が予見しがたい事由(経済産業省令で定める)に対応する理由で運転を停止していた期間

この「イ」は規制委による審査が長引いた場合で事業者に責がある場合が明らかな場合が該当すると説明されていますが、田島議員はそれが客観的に判断できるのかと追及。また、「ホ」については経済産業省令によって際限なく認められてしまうことについても批判しました。
「この法案の中で、再延長は何回、何年まで可能か?」という田島議員の質問に対して、資源エネ庁は回数に関しては特段の制限はないと回答しています。
また、菅直人元首相の要請により停止した浜岡原発についても、停止期間は除外されるとしています。
田島議員は、何が除外されず、何が除外されるのか、審査基準が不明確であることが問題だと指摘しました。

日本維新の会の石井章議員は使用済み核燃料について質しました。
石井議員は使用済み核燃料の貯蔵能力が限界に近づいていることを指摘した上で、最終処分場として文献調査が行われている北海道の寿都町神恵内村について、第二段階の概要調査に進もうとしているが北海道知事が明確に反対しているとして、文献調査などの交付金はつまるところ国民の負担になっており、こうしたバラまきはやめるべきだと批判しました。(ただ、北海道知事の反対も問題だというニュアンスでした)

国民民主党礒崎哲史議員は広域の系統の強化について、またマスタープランの前提などについて質しました。

共産党の岩渕友議員は、日本原電が有する東海第二原発敦賀原発は、3.11以降発電していないのにもかかわらず、電力各社が「基本料金」として日本原電に料金を支払い続けている状況について質しました。
11年間の総額で、電力各社から日本原電に支払われたのは総額1兆2700億円。東北電800億円、東京電力4100億円、中部電2100億円、北陸電力1500億円、関電2300億円とのことです(メモですので、きき間違いがありましたらご容赦ください)
東電は安全対策費として今後も年間550億円を支払うことを予定しているとのこと。岩渕議員は、「赤字だといいながら、発電もしていない日本原電に550億円を基本料金を支払う。そんなことしている場合ではない」と批判。
東電は、「福島原発事故の責任を貫徹するとともに、低廉かつ低炭素の電気をお客様に届ける。そのために原発は重要」と答弁。
岩渕議員「「低廉」といいつつ、まったく発電をしていない日本原電にお金を基本料金を支払う。こんな状況で電気料金を値上げするのか。国民の理解が得られるのか」

最後の平山議員(無所属)は、主として系統整備の費用について質問していました。

アーカイブはこちらから見れます。
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
→カレンダーから日付を選び、経済産業委員会を選びます。
ポップアップででてきた画面から議員名を選ぶと、議員ごとにきくことができま
す。歯車マークで速度を早回しできくこともできます。

「#原発GX法を廃案に! 参議院で止めよう!」
反対の声を可視化していきましょう!
https://foejapan.org/issue/20230510/12682/
    5月18日(木)18:30-19:30
    5月23日(火)18:30-19:30
 ※「ワタシのミライ」主催のアクションとなります。
    5月25日(木)18:30-19:30
    5月29日(月)18:30-19:30 ※拡大デー 各地とzoomでつなぎます。
    5月30日(火)18:30-19:30 
    場所:参議院議員会館前

原発GX法、早ければ今月中にも委員会採決→本会議採決されてしまいます。
これを止めるには、やはり世論を盛り上げていくこと、国会議員にそれを見せていくことしかありません。

くりかえしになりますが、ぜひ、皆さまの地元の国会議員に呼びかけてください。
与党(自民・公明)や衆院で賛成してしまった野党(国民・維新)にも「慎重審議を」と呼びかけてください。
また、たとえば、
経済産業委員会だけの審議ではダメ。原子炉等規制法を担当する環境委員会や、原子力基本法を担当する内閣委員会における審議も必要」
「国民の声をきちんときくための公聴会の実施を!」
などとよびかけてください。

参議院経済産業委員会の委員のリストはこちらから。
https://drive.google.com/file/d/1xiNRaHoSLOIs7BOAKtiZkgoB-qN9ooQY/view?usp=share_link

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院内集会:こんなにおかしいGX法! ワタシのミライはどこへ?再エネ社会から遠のく日本(5/23)
2023年5月23日(火)
院内集会 16:00~18:00
議員会館前アクション  18:30~19:30
衆議院第一議員会館 多目的ホール +オンライン会議システムzoomを使用
▼申込および詳細は以下から
https://watashinomirai.org/20230523_gx/

★「福島の今とエネルギーの未来2023」発行
GX法、汚染水、汚染土の最新動向についても、見開きでまとめています。
学習会などにぜひご活用ください。
https://foejapan.org/issue/20230428/12579/
※冊子版:1冊500円、PDF版:無料
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