北海道電力は泊原発の稼働式電源装置にまたしても故障事象があったことをHPで報告した。
北電は、昨年末、2021年12月22日13時58分、定期検査中の泊発電所1号機において、B-非常用ディーゼル発電機の定期試験のため起動操作を行ったところ、当該発電機を起動できない事象が発生したことをHPで公表したばかり。
また、非常用電源装置の不具合については、平成30年12月5日の原子力委員会後の記者会見で、(更田委員長)で、泊発電所の非常用ディーゼル発電機に係るトラブルが多過ぎる、3号機は2009年から不具合が続いていたこと等が指摘されていた。
https://www.nsr.go.jp/data/000255436.pdf
以下は新聞報道と、ほくでんHPで掲示された内容。
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北海道電力は2日、泊原発3号機(後志管内泊村、出力91万2千キロワット)の非常用ディーゼル発電機1台について、分解点検を実施した際に、発電機のエンジンに燃焼用空気を送る過給機の一部に傷が見つかったと発表した。放射能漏れはないという。
非常用発電機は、災害などで外部電源を確保できなくなった際に原発の冷却機能を維持する役割があり、泊1~3号機には各2台設置されている。
北電によると、エンジンの排ガスをタービンに送るための流路をつくる部材に傷があった。北電は部材を交換し、原因調査を進める。残りの非常用発電機などが動作可能なため、保安規定違反には該当しないという。(北海道新聞/田中雅久)3月2日
今後、当該タービン入口ケースを交換するとともに原因調査を進めてまいります。
なお、環境への放射能の影響はありません。
※2 タービン入口ケースは、過給機のタービンを回転させるために、エンジンの排気ガスをタービンに導くための流路を形成する部材