becquerelfree’s blog

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地層処分技術ワーキンググループ「科学的有望地の提示ー名称変更を承認」

2017年3月2日、総合資源エネルギー調査会 地層処分技術ワーキンググループ(核のゴミ処分地選定提案会合 委員の大半が原子力機構やNUMO等の委員会に所属する人々)が、適性の低い地域、適性のある地域、より適性の高い地域という名称変更を承認しました。

 2017年2月28日に親部会である放射性廃棄物ワーキンググループで「科学的有望地」の提示を「科学的有望地に関するマップ(以下マップ)の提示に向けて」p.1<リンク>において、「科学的有望地に関するマップ(以下マップ)の提示」と言い換えることを提案し、了承を得ています。
 この放射性廃棄物ワーキンググループも個別委員にご説明することでほぼ了承を得ました。

・適性の低い地域
 (処分場選定調査によって、処分地としての適性が認められることが期待しにくい)
   ↓  
 好ましくない特性があると推定される

・適性のある地域
 (処分地選定調査によって、処分地としての適性が認められることが期待できる)
   ↓
 好ましい特性が確認できる 可能性が相対的に高い

・より適性の高い地域
  (処分地選定調査によって、処分地としてより高い適性が認められることが期待できる)
   ↓
  輸送面でも好ましい
 
 言い換えた理由は、「国による科学的有望地の提示」を「マップ」の提示と表現し、「適性のある地域」及び「より適性の高い地域」という表現が、処分地に決まったかのような印象を与えるとの

批判を受けたため、「耳触りの良い曖昧な表現」にしたことで、かえって理解しづらくなった印象を持ちます。
 
※科学的有望地の提示は今年度中にも・・・としていましたが、4月以降、あるいは5月連休明けか?と延期され、
公表の時期さえ、まだ明確には示されていません。
 
 報告:ベクレルフリー北海道 マシオン恵美香
 

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批判を受けたため、「耳触りの良い曖昧な表現」にしたことで、かえって理解しづらくなった印象を持ちます。

※科学的有望地の提示は今年度中にも・・・としていましたが、4月以降、あるいは5月連休明けか?と延期され、
公表の時期さえ、まだ明確には示されていません。


 資源エネルギー庁の意図が具体的に書かれているのが2017年3月2日の資料1 エネ庁説明「これまでの検討成果に関する精査等について」p.23以降に明確に記されています。、「地域の特性区分の呼び名に係る 表現・説明ぶりの精査・充実等(精査の総括)」リンク

 2016.9.5放射性廃棄物ワーキンググループ提示エネ庁資料

f:id:emikamassion:20170322023844j:plain

2017.2.3 地層処分技術ワーキンググループ提示エネ庁資料

f:id:emikamassion:20170322023921j:plain

・「将来掘削される可能性」
 油田・ガス田、炭坑等の全てを含むものではないこと。
 上記以外の地下資源の個別名称や量、質などに規程がない。 
 基準も規程もなきに等しいので、恣意的に運用できる仕組みでること。

 2017年3月22日