becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

10月26日 PCB廃棄物処理事業監視円卓会議開催 室蘭市

原発廃炉金属の再利用を監視する市民の会>通信No69
環境省放射能付きPCB処理の結果報告
バグフィルターを交換しない驚きの理由とは
廃炉金属ウォッチャーズの柳田さんからの情報です。
■ ■ ■
10月26日、PCB廃棄物処理事業監視円卓会議が開催されました。8月に搬入された「放射能付きPCB」処理の結果報告が、環境省と北海道よりなされました。
報告は、簡単に言えば「安全に処理され、環境に影響はなかった。生じた処理後物(残渣)はすべて福島対策地域に戻したので、室蘭には何も残っていない。よって何の心配もありません」というものでした。
しかし、バグフィルターは施設の一部であり処理後物ではないというこじつけの理由で、そのまま使用を継続しています。これらは汚れたら取り替えることが前提の消耗品であり、放射性物質を扱った以上、その処理が終われば交換するのが当然のはずです。
バグフィルターは「叩き落とし」によって出た「煤塵(ばいじん)」を持ち帰ったと言いますが、その煤塵の放射能濃度は30Bq/kg、処理前は4.1Bq/kgとの測定結果が出ています。つまり7倍以上の濃度の放射性物質が、フィルターにも付着しているのにそのまま使用しているということです。また、汚染物除去のために設置されているオイルスクラバーのオイルや活性炭も同様の理由で交換していないとの回答がありました。
気になった環境省の回答放射性物質汚染対処特措法適用について、委員からの質問に環境省は「対策地域内廃棄物の処理については、処理を行う場所によらず、同法で規定する処理基準が適用される」と回答しています。これは「8000Bq/kg以下の原発事故による放射性廃棄物は、全国どこででも処理できる」としたことになります。懸念していた通り、全国に放射性廃棄物が拡散される布石が敷かれてしまいました。
気になった御用委員の発言:「放射性物質を含むものでも安全に処理できることが、今回学習できたので、今後は、せっかくの処理施設を活用していってはどうか」(意訳)。傍聴席にいた某市会議員は、この発言を聞いて退席しました。彼は「福島の放射性廃棄物を室蘭で処理すれば、20年間は室蘭にお金が落ちる」と、昨年7月に環境省が市議会に説明を行った時に発言した人です(-“-)
彼からの根回しがあったのかもしれません。
当日の傍聴席には、今までにないほど社名【MEPS】入り作業着の方々がいました。何事かと思ったのですがハタと気付いたのは、前回7月の会議傍聴終了後のことです。環境省が、市民の納得がないまま搬入日を明らかにしたことに対し、市民は抗議の横断幕などを掲げ、それがニュースに流れたのでした。今回はそれを阻止するための動員だったのではないかと憶測します。
環境省のやり方を見ていると、お先真っ暗な気持ちになりますが、NHKローカルニュースは、反対意見の学者や市民団体、市民がいることをしっかり報じていました。
WEBニュースにも載っているのでお早めにご覧ください。
(「市民の意見を聞いてもらわねばならない」のラストシーンがありがたい。1分半)
北海道新聞胆振版は、環境省のやり方に別な視点で疑問をぶつけています。
放射能付きPCB」搬入は、悪天候で一週間も遅れましたが、その間JR沿線が仮置き場と化していたことになります。その異常性と違法状態、責任の所在にウォッチャーズも首をかしげていたのでした。
道新記事はこちら↓ 大島堅一さんのコメントも https://hairokinzokuwatchers.blogspot.com/.../pcb20221027...