9月6日 産炭地域振興・エネルギー調査特別委員会 傍聴記録
(傍聴者 増田さんのメモから)
まずALPS処理水(処理汚染水ですね)の海洋放出の経過と対応について、2名から質疑がありました。
小林雄志道議(自民党)
〇中国の原発も処理水(との表現でした)を流している
〇ALPS処理水とは何か?海洋放出になった経緯は?
〇安全性は確保できていると考える。中国など反対意見への対応は?聞くに堪えない憶測あり
〇風評被害には手厚く対応を
道からの回答:国に全責任。対応していく。道は連絡会議を設けたので情報・事情確認していく。
渕上綾子道議(民主)
〇処理水中のトリチウム以外の放射性核種にはどのようなものがあるか?
〇トリチウム除去技術についてはどのようなものがあるか?
〇海洋放出以外の案は?
道からの回答:他の放射性核種については検出限界値未満(として流す)。他の技術にすぐ使えるものは無い。
続いて、GX推進法とエネルギー政策について質問がありました。
村田憲俊道議(自民)
〇再エネ関連の風力発電などの資材、機材は道で製造できていないものが多い。メリット少ない
〇道民にメリットの無い再エネや海底ケーブルは必要ない。原子力が大きな柱なのに触れていない
〇脱炭素には原子力。道はどのように考えているのか
〇原子力にはあまり投資が無いと思われているかもしれないが世界では小型・新型原子炉、核融合などある
〇中国では海水からウラン抽出の施設。これは無尽蔵。こうした研究施設の誘致はどうか?投資対象にも
〇最近幌延では深地層微生物を発見(?)
〇石炭火力の脱炭素化を進めるべき
(最後に公明の新当道議が拍手。村田道議笑顔。)
道からの回答:洋上風力のサプライチェーンを作る。道内企業の参入促進。原発は何より安心安全。理解が重要
次は特定放射性廃棄物の最終処分についてです。
高橋亨議員(民主)
〇今出ているエネルギー問題は多岐に渡る課題。他委員会とも話し合いが必要ではと前回提案したがどうなったか。処理水では水産・農産や健康福祉にも関係がある。
〇条例の件はしっかり受け止めて議論が必要。これまでの経過を振り返る(道内でも賛否両論あり、多くの議論を重ねて、処分場にさせないための担保措置が必要になって条例ができたこと。当時の自民党・道民会議の船橋道議からも、処分場への不安があるので条例の意義は大きいと賛成があったこと)
〇道は研究所が地元の振興に寄与していると言うが、そうなのか?
〇幌延で20年研究しても方法、技術は何も変わっていない。他に方法が無い、埋めるしかないというだけだ。
〇世界では直接処分。日本でも処分できないから中間貯蔵にシフトしようとしている(上関)
〇核燃料サイクルはどう考えても破綻。入れるもの(ガラス固化体)ができないのに処分場作るのか?
〇日本で適地と言っているのは運搬面だけだ
〇青森県知事は核のゴミ捨て場にしないと国に言っている。北海道知事も言ってはどうか?
〇世代責任と言うならこれ以上核ゴミを増やさないこと。適切な管理が私たちのできること。
道の回答:問題は多岐に渡るがそれぞれ委員会の所轄がある。条例は20年尊重してきた。原子力機構は現在も技術開発している。処分場は国民的議論が必要で、全国で進める。
平出道議(民主) 最後に意見として
〇道は国の言うことばかりでは。処理水など、国民の理解、理解と言うが嫌なものは嫌だということもある。私はそう思う
村田道議の論調はやや控えめだったが内容は変わらず。高橋道議は必要な確認を進めて下さっている。平出道議の意見は、適切な情報と理解に基づいた「実際に危険だから嫌だ」という判断では無いと言われているようで微妙でした。(増田)