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NO NUKES,ONE LOVE

ほろのべ「核のゴミを考える全国交流会」報告②

7月28日の「ほろのべ核のゴミを考える全国交流会」報告

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はんげんぱつ新聞編集委員の末田さんの基調講演のあと、北海道内外からの参加者から地域の活動報告などがありました。

主催者である核廃棄物誘致に反対する道北連絡協議会、豊富町の久世薫嗣(しげつぐ)さんが、集会実行委員会を代表して開会の挨拶をされ、「深地層処分研究センターができてから来年で20年。10年目の節目を迎えた今年の集会。平成31年3月末までに今後、どのようにするかを決めるとJAEAは言っている。20年問題は最終的な場面になっている。この地をどのように守るかと共に、科学的特性マップ公表で全国の最終処分地選定問題がある。今年は道北の沿岸地域の市町村を回った。自治体の首長は(核関連施設)受け入れに反対と明言した。議会決議、条例によって核施設を受け入れない宣言をするに至ったところもある。全道の沿岸線の自治体でそのような決議をしていくことが今年の目標。政治的に圧力をかけ、瑞浪幌延の研究所は「用済みの施設である」としたい」と発言した。

 

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道北連絡協議会 幌延町議会議員 鷲見悟さん

原子力機構は長期計画の中で20年としながら、地域では隠密に平成31年電源三法交付金打ち切りとなる。交付金と水平坑道の固定資産税、合わせて5億5千万円の会計予算について、今後どうしたいという幌延町の具体的見通しは示されていない。「三者協定を守ります」」というステッカーは幌延町の役場など施設から外されている。」

 

豊富町議会報告から 留萌宗谷管内反核議員の会 鎌倉 和雄さん

「20年前、誘致に賛成した議員へのリコール運動があった。酪農の里に核のゴミはいらないとして議会決議をした。科学的特性マップは非科学的根拠しかない。当時、(核関連施設を)持ち込ませない最低限の条件が核抜き条例だった。受け入れないだけでなく、研究終了後にはただちに埋め戻すという約束をしている。議会決議は拘束力がない? 議員10名の中に反対を匂わすも正面から強く言う人がいなかったため、前回一致という議会決議を得た。JAEA,NUMOが姑息な手段で暗躍している。豊富にも関連交付金は実際には入ってきている。使わせては貰っているのが実情だが、約束通り、核は受け入れない。30年もこの運動をしているが、生涯の取り組みとして運動を継続していきたい。」

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生活クラブ生協の活動報告

今日は幌延町長に要請書をお渡ししてきた。核のゴミの問題はみんなで考えていかなければならない。

1982年に始まった共同購入の組織。現在組合人は13000名。全国では36万人。

「土に還らないものは埋め捨てるべきではない」明日は幌延町内でチラシ撒きをする。幌延になし崩し的に最終処分地がつくられないようにしたい。前月6月は41名でキャンプをし、地域交流した。

核のゴミを出さない為には原発の反対運動も行っている。福島の子どもたちを保養する活動、原発に頼らないエネルギーの共同購入再生可能エネルギー100%)などを推進する活動を継続している。

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釧路の地域活動報告など マシオン恵美香

泊原発廃炉をめざす会・ベクレルフリー北海道・核ゴミ問題研究会)

カリフォルニア州サクラメント電力公社(廃炉となったランチェセコ原発)の使用済核燃料乾式貯蔵の取材報告。1989年にシャットダウンし、脱原発で会社は再生した。

泊原発廃炉をめざす会 「2つの署名」へ継続的に協力を仰ぐ。

釧路市での原子力関連催しの報告 菅澤紀生弁護士・山田清彦さんの講演

原子力政策に関する自治体向けアンケートの集計結果(道を含む180自治体)

・北電株主総会で使用済燃料にかかる提案議案「安全審査中の泊原発敷地内にある使用済燃料は移送するべき」/「津波浸水予想図」の発表があったのに1,2号炉に新燃料が搬入される計画

・NUMO全国対話型説明会(十勝・札幌)の報告/今後30年間の震度6弱以上の地震発生確率地図」

 新しい知見は更新されずに説明されている。発声責任者である北電は使用済燃料について言及しない。放射性廃棄物を「でんきのゴミ」として記載する学校教育用副本は増し摺り配布されている。

・「署名活動を地域自治体で今後どのように使っていくのか?」「泊原発にある使用済なく燃料をどうしたら良いのか?」をテーマに論議をしてほしい。

 

翌日7月29日11時から集会参加者など40名が夢地層館へ。

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構に申し入れをしました。

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ほろのべ核のゴミを考える全国交流会実行委員会が代表して今年の要請内容を読み上げたあと、参加者から質問があり、JAEA側が回答した。

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昨年申し入れの際、「およそ20年」の解釈に関する確認
①「約・およそ・だいたい」と数年伸びることもあるとしたが、設計工事に2,3年、年度をまたいで1,2年、埋戻し自体5,6年としてざっと10年はかかるのではないか。すると、平成31年度末(元号が変わることを見越して呼び方を変えてほしい)2020年3月末に今後どうするか、
埋戻し工程についてなどを明らかにしたいとしているが、完了の時期や工程内容について答えて欲しい。
Q1:現時点ではわからない。

②埋戻しの工事自体が事業化され、それによって完了が長引くことがあるのではないか?
Q2:新たな事業によって当初計画より長引くことは考えていない。

瑞浪の火災事故を受けて、幌延でもそのような事故が起こることを想定し、地下火災対応マニュアルを職員にいまいちど共有してもらいたい。

Q3:調べてみる。

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本年度の申し入れ内容 

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