ベクレルフリー北海道は12月7日、室蘭市議会、室蘭市長に対し、
室蘭市への一部放射性物質を含む高濃度PCB廃棄物の受け入れについて
以下のような抗議文を出しました。
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青山室蘭市長 および 室蘭市議会議員の皆様
昨日12月6日の室蘭市議会答弁のようすを午後2時あたりからインターネット
を通じ、傍聴していました。
放射性廃棄物を含む高濃度PCB廃棄物の受け入れ事業に関する室蘭市と事業者への説明は、田村議員の質問で指摘された問題点や市民の不安に対し、概ね以下のような回答と受け取れました。。
・事業者や国が決めた特措法の基準を適用して「行う」
・「市民に理解していただけるよう説明していく」
このような回答の態度から、すでに事業をするかしないか検討するという段階を超え、事業を行うことや実働の時期さえも決まっており、住民と議会に伝達したという、ある意味、通過儀礼的な印象を受けました。
今回のこの事業の問題について特段に放射性廃棄物のことだけについて問題視しているようですが、そもそもこの処理・加工・埋設事業の危険性は高濃度PCB廃棄物であることから、PCB特措法、ダイオキシン特措法も併用して行われる混合廃棄物取り扱い事業であることです。
内容物の訳の分からなさ、危険度は計り知れません。
また、国が特措法を適用しているから安全だとは認めておらず、限定された条件内容と期間、範囲で行われるべきことなのですから、福島県から外に持ち出すべきではありません。
室蘭市民への説明だけで意志を反映することもなく、また、とりわけ北海道内の近隣の住民への配慮もせず、室蘭市がやりたいからやるというのでは、あまりにも強引すぎます。いくら地方自治権が尊重されると主張されても、この事業開始に際して室蘭市の態度は「迷惑物質を喜んで受け入れようとする意図や利点」が不明で、理解されるはずがないものです。
この事業をすんなり北海道内で行えることにされては、室蘭以外の178自治体への影響も危惧され、到底、見逃すことはできません。
北海道全体の実害とイメージへの影響を鑑み、事業実施の見直しをすべきです。
室蘭市議会だけでこの事業の可否を論じることに北海道民として強く反対します。
2021.12.7
以上