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北電「安全対策説明会」銭函 報告

北電「安全対策説明会」銭函 報告

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shut泊の小林善樹 共同代表から 安全対策説明会(銭函)に参加した報告。
 
報告が遅くなりましたが、7/27、札幌からもっとも近い銭函での説明会に冨永恵子さんとご一緒に参加して来ました。
 
会場  銭函市民センター
参加者 27名(男性18、女性9)、私たち二人の他に顔見知りはおらず、ほとんどが地元の人たちらしい。
 
18時半開会、北電の立地部長後藤氏が説明を始めるや否や、会場から「そんな説明は不要だから、すぐに質疑応答に入るべし」との発言とその応酬で場内騒然。その発言者は結局会場外に誘導され、会場外で北電側と話しあっていたようだ(説明終了後、会場に戻った)。
 
19時20分、説明終了。司会者から10分間の休憩が宣告されたが、「休憩など要らぬ、時間がもったいないから、直ちに質疑に入るべし」との発言あり、賛成の声が多く、ただちに質疑に入った。
 
・発言者A; 原発はそもそもが戦争のためのものだから、安全の保障は無いんだ。5割以上の人が反対しているのに、安全設備に2千5百億円も掛けて何故再稼働しなければならないのか。ペイするのか? 核エネルギーは人間の手には負えないんだ。あなた方に命を預ける訳にはいかないのだ。
 
回答: 原発が止まってから、燃料費が1200億円から3千億円に増えた。(原発が動けば)燃料費が安くなるし、設備投資額は何年間も掛けて償却されるので心配ない
 
・発言者B; (小林) 東電福島原発事故の現ぱ検証は不可能なままであって、事故原因はまだわかっていない。この段階で作られた新規制基準が万全の基準とは考えられず、信頼できない。もう一つ、外部電源を3系統にふやした、というが、すべて鉄塔方式では安全性が高くなったとは言い難い。福島では地震で鉄塔がたおれたが、北海道では暴風雪で鉄塔が倒れた実例がある。1系統は地下埋設にするべきだ。
 
回答: いくつかの事故調査委員会が調査したが、国会事故調査委員会がいっている配管破断説についても配慮している。
鉄塔方式の脆弱性は認めており、外部電源への依存は弱め、非常用電源を2系統持つことにしている。
 
・発言者C; 泊原発が万一事故を起こしたら、北海道の農業は壊滅する。日本全国が食糧危機に陥ることになるが、その補償はできるのか、試算しているのか?
ドイツが撤退といっているのに、当事国日本が何故再稼働するのか?
 
回答 :原発事故があった場合には、電力会社は無限責任を負うことになっている。対策として支援機構があり、相互補助の体制がとられている。
 
・発言者D;  原発は要らぬ。福島の例が示しているように、国土が奪われてしまうのだ。この説明会はセレモニィに過ぎないのではないか? 説明会で反対の声が多かったら考え直すのか?
回答: (聞き取れなかった)
 
・発言者D; 説明会を札幌でも開催するべきだ。
なぜ札幌で開催しないのか?
回答  :まだ何も決めておりません。
(注記  7月30日の道新記事に、社長が札幌でも開く、と発言した由)
 
・発言者E; 北電側の論調は、再稼働ありきだ。参院選福島の結果や鹿児島県知事選挙の結果を見れば、再稼働反対の知事を選ぶしかないのか?
(ご意見として承る)
 
・発言者F;  4月からの電力自由化で、一般家庭で北電を止めたのはどのくらいか
回答 : 約6万件くらい。
 
以上。予定時間を30分超過して、20時半に閉会となった。
総括的な感じとして、地元からの発言は活発で、再稼働反対の声が強かった。