becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

北海道原子力防災訓練報告② PAZ住民避難先 札幌2ケ所

【避難地域からの受け入れ自治体/札幌からの報告】

道民視察団K氏からの報告

11:00 札幌市南区川沿 体育館着

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 泊村職員、北海道庁、その他の職員も到着、受付準備開始・・・写真②

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南区体育館入口・・・写真①

11:28 第一陣到着、中学生たちだろう。・・・写真③

バスは全部で7台、順次到着、最終バスは12:10到着

学童たちが4台と住民たちが3台ではなかったかと推定するが、確認できなかった。(道路の除雪工事のためか、バスが南区体育館ではなく、アパホテルに到着したため)

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体育館内にて何事か訓示を聞く第一陣・・・写真④

千歳中央バスの運転手に確認した所、渋滞はなく順調に走行できたとのこと。好天であり、気温も9度Cと高かった。バス合計7台(泊村のバス3台、中央バス1台、千歳中央バス1台、他2台は確認できなかった)南区体育館での受け付けを済ませ、隣のアパホテル&リゾートで昼食、南区体育館での受け付け職員たちは12:30撤収。Kも退去。

 

◆ ◆ ◆

ガトーキングダムで実施された神恵内村民避難受入れ訓練報告>

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道民視察団 M氏からの報告 札幌市北区 ガトーキングダムサッポロ

池田副村長の挨拶。

避難訓練は2012年度より毎年実施している。今回は避難訓練はここで終了し、これからは避難施設についての研修会になる。

一泊して明日は泊発電所と(聞き取れず、多分)オフサイトセンターの視察を経て帰村とのスケジュール説明。

ガトーキングダム三木常務、木村ジェネラルマネージャーより施設の説明。

先ず昨年の胆振東部地震では当施設は自家発電により停電なし。

ガソリンが切れない限り(非常用電源は)大丈夫だが、地震の場合は規則でエレベーターが使えないため、高層階に宿泊した場合は階段での昇降を強いられるというメリット・デメリットの説明あり。

広いのでどこに何があるのかこれから自分の目で確かめてくださいと室外へ移動、我々(視察者)はここで退去した。

 

折からの暖気で予定が早まるのを想定して現地に3時に到着

道の職員2人がホテルに入るところで、待機していた神恵内職員3~4名と合流。

(その時点で)余市ポスフールでバスの位置確認の訓練を実施し、ガトーキングダムに向かうという。(予定通り4時過ぎに到着する、16名が搭乗との連絡)

16:10 到着した大型バスから下車した村民は疲れた様子もなく3階の会議場へ。

一行は30代とおぼしき男性二人以外は50代以上の高齢者で夫婦連れが半数以上。訓練なので当然かもしれないが静かで会話も殆どなし。

16名の村民以外は神恵内職員7名、道職員3名、TV局クルー3名、ジャーナリスト2名、

施設関係者2名、視察者当人(1名)。

見学の許可を申し出でたところ、神恵内職員の女性が対応、道民視察団のことは予め伝わっていたようで、好意的な挨拶が返ってきた。すべて道職員は裏方で、神恵内側が主体的に対応し、ヨウ素剤配布について聞いたところ、バス乗車前に配布した。

 

■M氏の視察の感想■

神恵内村ガトキン、共和村はルスツ等、自治体ごとに避難先が定められており、有事の際の避難行動と避難先での過ごし方を実際に体験することを繰り返し、円滑に実施できるようにすることがこの避難訓練の目的であることが理解できました。冬季の訓練としては想定外の陽気で、多少弛緩した空気はあったものの、本番と同じことを行った訳だが、問題は16名しか参加しなかったこと。毎年繰り返してもどれだけ村民に浸透するか、村民の意識向上が求められるとともに、壮年世代の参加が少なかったことから週末の実施も検討すべきでないかなどいろいろ考えさせられました。

私の町内会でも年二回の防災訓練で参加するのは一握りで、常連ばかりという困った事態で、AEDの操作方法や簡易担架の作り方などは一度習っても見事に忘れるもの、

繰り返し訓練を受けることで初めて本番で狼狽えずに対応できるものです。

添付写真

①ホテル案内板 ②バス到着 

③池田神恵内副村長挨拶 ④TV局取材中に撮影

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以上 報告③へ続く。

 

関連記事

http://becquerelfree.hatenadiary.jp/entry/2020/02/15/045710

令和2年2月13日北海道原子力防災訓練 道民視察団の参観報告①

 

 

 

 

令和2年2月13日北海道原子力防災訓練(令和元年2019年度)道民視察団の参観報告①

2020(令和2)年2月13日に、令和元年(2019)年度の北海道原子力防災訓練が行われた。

前回は2018年秋の実施だったため、2019年には実働訓練は行われていず、実際には1年以上ぶりの北海道原子力防災訓練が泊原発周辺自治体と北海道、受け入れ自治体である札幌、小樽などで行われました。
道民視察団は各ルート、集会所などに分かれて訓練内容を参観しました
報告を数回に分けて記します

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/gat/bousaikunren0202.htm

令和元年度北海道原子力防災訓練

 

【訓練想定】
後志地方で雪崩等の雪害が発生する中、北海道電力株式会社泊発電所3号機において、定格熱出力一定運転中、原子炉冷却材漏えいが発生し、原子炉を手動停止した。
その後、非常用炉心冷却設備が作動するが、頻繁設備故障等により同設備による原子炉へのすべての注水が不能となり、全面緊急事態となる。さらに事態が進展し、放射性物質の放出に至る。

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www.facebook.com

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物資輸送、避難者移送バス運転手らへの説明
北海道立総合研究機構中央水産試験場余市町浜中町238番地)

 

【物資輸送や避難のバスの運転手に対する配布器具などの説明】
原子力防災マップ、インターネットアプリケーションの説明
(封鎖されている道路などの状況は検索できるが、核地点での線量、風向き等、原子力防災にとって必要な情報が表示されなかった)※核地域に設置されているモニタリングポストの測定値を表示すべきなのではないか
・マスク装着、機器について関係書類の記載の仕方を説明
・北電社員はこの説明会開始と同時に外の訓練に移動(理由はわからない)
避難地区から別な場所へ移動するバスを待つ集会所を兼ねている。

このとき、神恵内村へ移動する11,2名がここで集まり、書類に記載事項を記入しているところをみかけた。

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陸上自衛隊車両洗浄 

◆車両の洗浄
 毎回、設置されるポール式の放射線測定機(タイヤ回り)
 このゲートを通って、車両が基準値以上、汚染されていることが表示された場合、洗浄をする。このときは、主に、高圧洗浄機で水を吹掛け、ブラシでこすったり、布による
 ふき取りをしているところを観た。大型バス12,3台を洗浄(想定)
 一般車両は5台洗浄水はさほど出なかったが、汚染水を集めるための装置(シート、汚染水を保管する専用容器が準備されていた
非常用稼働式電源装置(発電機)は1タンクの給油で連続8時間稼働可能。
※強い水圧でタイヤに吹掛けると、洗浄作業をする人に跳ね返り、粉砕した水を吸い込んでしまう可能性を危惧した。

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10:30〜余市町古平町
<孤立集落(仁木町)からの雪上車・ヘリによる住民避難訓練
鈴木直道北海道知事普通乗用車で到着。
雪上車が20分後に到着し、議員と共に乗り込む(8名)
ヘリは飛ばなかった。(事情説明がなく、いまだ理由がわかりませんが、急遽、実施されなかった)
参観者はこの場を早く離れ、次の場所へ。

10:45〜古平福祉会協働の家

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13:00〜余市町
豊浜町293 <物資輸送、燃料供給訓練>
福祉施設用防御福、日用品の輸送、受け渡しを観た後、
灯油の給油を防護服着用で行った。
給油の入口にホースを装着が、撤去するまでを行ったが、実際の給油はしなかった。
ホースが雪や道面に触れないようにとの配慮か、白い不織布のシート(キッチンタオルのような幅のもの)をタイヤ近くに敷き詰めてからホースを給油口まで引っ張っていた。

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13:45〜14:30 <避難避難検査訓練>
避難帯域時検査、ドローン飛行訓練、車両動態管理の視察

◆ドローンの飛行試験は午前、昼、午後の3回実施された
14:30待機している人は神恵内村に向かうバス待ち→ガトーキングダム(札幌)へ。

◆すべての訓練終了後に、受付業務ほかタイベックを装着して訓練をしていた医療チームを集め、30名ほどで、防御服、マスクなどの着脱、特に脱ぎ方の指南があり、実際に汚染したタイベックの表側に触れないように脱ぐ方法を、実演した。

この訓練は、これまで2012年以降の訓練を観てきた中では、初めて公開された内容だった。(これまでは、訓練終了後に適当にビリビリやぶきながら脱いでいるのを見かけることはあった

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http://www.news24.jp/nnn/news88112382.html?fbclid=IwAR07_0Rt4gwblYGMzQHdUPY2R9ppqaLDkEekzVtss9Sa8Qr9rPrbBZdlEDY

STVニュース動画
間誰が起きる中泊原発原子力防災訓練

 

北海道電力泊原発(後志管内泊村)で厳寒期に重大事故が起きたことを想定した住民避難の実動訓練が13日、原発から30キロスペースの後志管内13町村などで行われた。雪崩との複合災害を初めて想定し、雪上車を使った避難のほか、衛星利用測位システム(GPS)やドローンを活用した避難用バスの誘導などを実施した。

 道と、原発5キロ圏内の予防防護措置区域(PAZ)に居住者がいる泊村、共和町を含む13町村が、道原子力防災訓練として1988年度から年2回ほど行っている。今回は、泊原発3号機が原子炉を冷却できない「全面緊急事態」に至り、放射性物質が放出される中、周囲で雪崩が発生したと想定。自衛隊や道警など約400機関、地域住民を含む約1万人が参加した。

雪上車から降りてバスに避難する障害者支援施設の関係者ら= 13日午前11時15分、後志管内古平町(伊丹恒撮影)
雪上車から降りてバスに避難する障害者支援施設の関係者ら= 13日午前11時15分、後志管内古平町(伊丹恒撮影)※北海道新聞ウェヴ版2月13日夕刊

泊訓練、参加減止まらず「毎年同じ」「緊張感ない」

参加者の簡易除染訓練が行われた余市町の道立総合研究機構中央水産試験場= 13日午後2時10分(伊丹恒撮影)
参加者の簡易除染訓練が行われた余市町の道立総合研究機構中央水産試験場= 13日午後2時10分(伊丹恒撮影)

 北海道電力泊原発(後志管内泊村)の重大事故を想定し、13日に行われた原子力防災訓練では、事前に示されたシナリオに沿った訓練に、参加住民から「毎年同じ」とマンネリ化を東日本大震災による東京電力福島第1原発事故から9年。記憶も風化し、参加住民数は最多時の4割を切った。専門家は「シナリオ通りではなく、緊張感のある訓練が必要」と指摘する。

 午前9時に訓練開始を告げる緊急速報メールが流れると、周辺の住民が談笑しながらバスに乗り込み、避難先参加した北電関連会社の30代男性は「訓練内容は毎年ほとんど変わらず、危機感もない。北電から言われて仕方なく参加している人も多い」と明かす。

 泊原発から1・5キロの泊村茅沼村では、大雪で住宅が孤立したとの想定で自力避難できない要配慮者の救助訓練を実施。参加した阿良田良平さん(76)は「平日に参加できるのは高齢者くらいだが、1日がかりの訓練は大変。参加者も目に見えて減った」と漏らす。

 泊原発から30キロ圏外への避難訓練の参加者は、福島第1原発事故の翌年2012年に最多の1687人となったが前回は693人、今回は592人に減った。1度も参加したことがないという泊村の女性(82)は「毎年同じ訓練をしても、事故が起きた時に役に立たないと感じ、みんな参加しなくなっている」と話す。

 道の担当者は「訓練を予定通り進めるため毎回似通った内容になってしまう。参加するのも高齢者や主婦、幼児がほとんど。緊張感が薄れているのは否めない」と課題を認める。

 原発避難訓練に詳しい広瀬弘忠東京女子大名誉教授(災害リスク学)は「緊張感のないシナリオを繰り返すだけでは、災害時に役立つとの実感を持てず、参加者は減る。訓練シナリオを伏せた『ブラインド方式』を採用し、うまくいかなかったことを教訓として避難計画に反映させるべきだ」と指摘する。

 一方、雪崩で道路が寸断されたとの想定で、雪上車で入所者を避難させる訓練に参加した同管内古平町の障害者支援施設「共働の家」の運営法人理事青柳修平さん(62) 「雪上車は騒音や揺れが激しく、入所者がパニックにならないよう職員が同乗する必要があると分かった。施設だけでできない効果的な訓練なら、毎年でも実施してほしい」(安倍諒、徳留弥生、久慈陽太郎)

 

 
 

 

 

 

原子力市民委員会の声明(除染土の再利用方針の撤回を求める意見)

国が改正する東電福島原発で出た放射性廃棄物の環境への汚染に対処する特別措置法について、原子力市民委員会が2月7日締切の除染土再生利用に関するパブコメについて、声明というかたちでまとめた意見を環境省に提出しました。以下に紹介します。

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瑞浪研究所埋め戻し着手(2月4日開始)

瑞浪研究所埋め戻し着手式
 

 

2月4日の瑞浪研究所埋め戻し着手式の報道

 

(佐賀の兼松さんからの報告)式典は主立孔の地上部で行われました。

 

報道機関は式典前に別施設に集められ、研究の経過など説明されたようです。

挨拶の最初が、驚いたことに地域選出自民党の古屋衆議院(代読)でした。

古屋氏は研究所移転時に、突然副大臣として説明会で説明し、支援者をバスで動員しました。埋め戻しで再度挨拶をする意味を、寒々と見ているしかありませんでした。

 

 招待されない私たちは、式典から20m?離れた金属のゲート外から見守りました。

 挨拶の内容は報道で知りました。

 

終了後、当初の研究所用地・月吉区正馬様用地に行きました。

用地の入口は、農地に通う手堀のトンネルです。

地域はこのトンネルの拡張を認めず、機構は元市長の移転提案を受け入れました。

移転による20年間の契約を県と市は、埋め戻しに導きました。

 

NHK岐阜

超深地層研で埋め戻し始まる

0204日 1907

https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20200204/3080003200.html

 

・東濃ニュース 土岐市瑞浪市

東濃地科学センターが瑞浪超深地層研究所で研究坑道の埋め戻し着手式

http://tononews.blog.fc2.com/blog-category-2.html

 一部、微妙な表現があり、確認が必要です。

 

・中京テレビ

地下の「核のごみ」研究施設、埋め戻し作業始まる 岐阜・瑞浪市

2/4() 17:12配信

https://www2.ctv.co.jp/news/2020/02/04/80510/

 

名古屋テレビ

「核のごみ」の処分技術を研究している坑道の埋め戻し作業が始まる 岐阜県瑞浪市

202025 07:02

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200204-00214326-nbnv-l21

 

 終わりの始まりにたどり着きました。

 杜撰な埋め戻しは別として、原子力機構の用地が土岐、瑞浪に点在し、

正馬様用地(約14㌶)、2015年には年代学研究所でNUMOとの共同研究を

県や市に容認を求める非常識な組織です。

警戒を続けます。

 

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「泊原発・敷地内の活断層の決定的証拠」小野有五氏(ハカセの会)

岩波「科学」2月号の小野論文:
 |  北海道電力の主張をくつがえした1枚のCT写真
 |  泊原発・敷地内の活断層の決定的証拠
 |  「最後の賭け」に出た北海道電力の主張は完全に崩壊
 └──── 小野有五(行動する市民科学者の会・北海道;
            通称「ハカセの会」)

https://www.iwanami.co.jp/kagaku/Ono202002suppl.html

追加資料のページ

◎ 泊原発の再稼働を目指す北海道電力に対し原子力規制委は、2019年
2月22日の審査会合で、私たち「ハカセの会」などの主張(その後、
活断層研究」51号に査読付き論文として受理、掲載されました)を
認め、泊原発敷地内のF-1断層は新規制規準にいう「活断層
であることを否定できないと初めて公式に述べました。
 F-1断層上方の小断層群は、古い地層で頭を切られておらず、
33万年前の砂層中で上端がせん滅しているので、12.5万年前以降の
活動を否定できないとする渡辺・小野論文(2018)をも援用した
科学的な認定でした。

 しかし、あくまで再稼働に固執する北海道電力は、F-1断層と
その上方に伸びる小断層群との連続性が一部で途切れていること
から、「両者は別物」と頑強に主張、それを証明する追加調査をすると
言って審議の引き延ばしを図ったのです。

◎ その調査結果を公表した2019年11月7日の審査会合で、北海道
電力は、2月にあれほど主張した「F-1断層と小断層群は別物」説を
自ら否定、両者は連続すると主張を一転させました。
まさに「最後の賭け」に出たのです。
 そして、小断層のうち3本が33万年前の地層に切られていることを
調査で発見したので、「F-1断層は活断層ではない」と
主張したのです。
 これを受けて11月15日、吹雪のなかで強行された原子力規制委の
現地視察では、雪のためにまともな観察もできないなか、いくつかの
課題は出されたものの、規制委は、北電の主張をほぼ認めて
しまいました。

◎ 北海道電力が新たに掘削した地層断面には川底で堆積した砂利の
層が出ているのですが、北電は小断層のうち2本は、その「砂利層と
の境界でぴたっと止まっている」とし、砂利層を33万年前とした
ので、「小断層に連続するF-1断層も33万年前より古くなるから
活断層ではない」と主張したわけです。
 一見、理路整然としていますが、そこには意図的ともいえる大きな
見落としが隠されていました。
 砂利層は、単に川底にたまっただけではなく、堆積後、
「周氷河作用」による大きな擾乱を受けていることが写真からも
明らかだからです。

 「周氷河作用」というのは、寒冷気候のもとで土壌が凍結・融解を
繰り返したり、一年中、凍ったままの永久凍土ができたりすることで
生じる擾乱や移動のことです。
 砂利層の基底部は、大きな擾乱を受けて一部は斜めに滑るなど、
複雑な形態を示しています。
 もし、砂利層の境界まで延びるような小断層がそれ以前にできて
いたとしたら、この擾乱により、小断層は境界付近で変形を
受けるはずです。
 しかし、境界面でも小断層はまったく乱れていないのです。
この事実だけでも、「小断層は、砂利層の堆積とその後の擾乱の
後にできた」ことは明らかなのですが、これまで「周氷河作用」を
全く認めてこなかった北電ですから、そんな擾乱はなかったと
北電が強弁すれば、規制委も押し切られてしまう危険がありました。

◎ しかし、小断層は、決して「砂利層との境界面でピタリと
止まって」はいなかったのです。その動かぬ証拠が、なんと北電が
審査会合で提示していた境界面付近のCT画像から見つかりました。
病院で撮られるCT写真と同じものです。
 11月の審査会合でネット上に公開された北電の資料を徹底的に
チェック、この1枚の画像だけでも数十回、拡大したり縮小したり
して見ているうちに、ある日、突然、気づいたのです。
なんだ、小断層は境界を突き抜けて、砂利層のなかまで入って
いるじゃないか!

◎ 主観的な判断にならないよう、断層の専門家やCT画像を見慣れ
ている地質学者数名にも送って見てもらいました。すべての方が、
まちがいなく突き抜けていると言われました。
 皆さまにもご自分の目で見ていただきたいです。
 北電の主張は、自らが提出していたCT画像によって
自ら崩れたのです。

 もう1本の小断層を止めていると北電が主張したのは、「33万年前の
斜面堆積物」と北電が判断した地層でした。
 しかし実際には、それは最終氷期、おそらく2から3万年前に、
やはり強い周氷河作用を受けて移動・堆積した斜面堆積物でした。

◎ 論文には間に合いませんでしたが、その後、地元で原発の建設前
から泊をウオッチされてきた斉藤武一さんから、建設前に敷地周辺を
空から撮った写真をいただくことができ、
「科学」2月号のウエブサイト
  https://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo202002.html
  に掲載されましたので、ごらんください。

 敷地内には何段かの海成段丘面があります。本来、段丘面と段丘面
は、雛壇のように、切り立った段丘崖で区分されるのが普通ですが、
北海道では、「周氷河作用」によって崖は崩れ、なだらかな周氷河性
斜面に変わってしまいます。それがよくわかる写真です。
 1号機建設時にそこを5m以上も掘った場所(開削箇所南側)で、
わずかに切り残された周氷河性斜面堆積物の基底部が小断層を切って
いたにすぎません。
 今回のCT画像と、このような周氷河性斜面の認定で、
北電の主張はことごとく破れ去りました。
 規制委が、それらをきちんと評価し、科学的な判断を下して
くれるのを願っています。

「科学」2月号は1月24日より発売中

小野有五(2020)「泊原発活断層審査で周氷河作用を無視する
北海道電力」、科学、90、(2)、102-113.

渡辺満久・小野有五(2018)「泊原子力発電所敷地内の断層活動
時期に関する問題」、科学、88、(11)、1086-1090.

小野有五・斉藤海三郎(2019)「北海道西部、岩内平野の
地形発達史―泊原発の敷地内断層と関連して―」、
活断層研究、51、27-52.

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北海道知事が原子力機構に「幌延深地層研究計画延長」に回答

昨年募集された「幌延地層処分研究計画」に関する道民の質問と意見では

その多くが、延長には慎重または反対の意思を示していました。

しかし、確認会議の取りまとめを受け、知事は11月には容認を匂わす発言をし、

12月10日には判断を告げました。
 また、全道で4か所のみの説明会を終えて一週間後の

2020 年(令和2 年)1 24

鈴木知事は「令和2年度以降の幌延地層処分計画(案)」を待つ旨の

回答書簡を原子力機構に原子力出しました。

 

知事回答が民主的ではない理由 

 ①道民の質問と意見を集めながら判断に反映させなかった 

  議会では話題のみ説明会は容認発言後に4ケ所(札幌、幌延、函館、帯広)のみ 

 ②確認会議のメンバーを推薦したのは機構地層処分に推進寄りの識者だけ

 ③地域自治体議会のさなかに知事発言意見書の取り下げ相次ぐ地方自治に影響

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知事の回答書

「6つの事項を実施すること」どれも言葉遣いが曖昧

「終了できるよう取り組むこと」→終了することと記すべき

三者協定に則り」?

 今回の受け入れで第7条の話し合い事項に理由があれば延長できる

容認することになった。

 機構も北海道も「9年後に延長しない」とは言い切らず、

「いつもではさらに延長は考えていない」と説明するのみ。

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北海道は今まで一度も開かれてなかった確認会議を開き、延長案の検討を追認しました。

昨年8月2日日本原子力研究開発機構は研究期間20年の約束を破り、延長案を表明

今回の鈴木北海道知事の受け入れ表明は協定に違反しています。
協定は20年の計画書と三者協定と確認書からなるものであり、20年の計画でやってきた研究でも

終わらないと言う事は、日本では地層処分ができないことを示しているのです。 

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 反対派、慎重派の道民でさえも、ついつい機構の主張する「研究延長必要論」や「技術が確立されている」など安全性を説明する文言に反応し、科学論争に持ち込みたいようだが、本来、道民との約束はそれらの研究内容以前の話で、「地方自治として住民にした約束を果たせるかどうか」という基本的な権利を主張すべきことなのであること、どのような理由をしても、延長計画案をただの一度も使うべきではなかった。

 この回答6項を観ても、三者協定のワークフローとして毅然とした印書が薄く、どこか他人まかせであるから、9年近く経過してさらに「積み残し研究事業」を提案し、さらなる延長を持ち掛けないとは限らない。

一度許したらどこまでも甘く見られてしまうのではないか?

少なくとも主権者である道民は「道民不在の知事回答は不当である」として抗議をすべきだろう。 

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2月13日北海道原子力防災訓練 実働訓練

2019年度の北海道原子力防災訓練は2020年2月13日(令和2年)に実施されます。

2月6日は意思決定訓練などが道庁と共和町オフサイトセンターで行われますが、

2月13日は泊原発周辺自治体と北海道が実際に現地で行います。

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/gat/bousaikunren0202.htm

 

道民視察団は他府県からの原子力防災担当者が回るルートなどを手分けして視察、参観する予定です。

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関連情報(訓練全体)

http://becquerelfree.hatenadiary.jp/entry/2020/01/31/004912

主な実施場所とスケジュール

 

道民視察団へ 参観などご協力をいただける方は、ご連絡ください。
道民視察団(代表 太田規之) メールアドレス: pcplan@sun.px.to
  カンパ 振込口座 : ゆうちょ銀行 普通預金 口座番号  19270ー3146631  
             口座人名義 マシオン恵美香
 
2018年9月6日のブラックアウトを体験し、原発事故ではなくても外部電源が喪失しすれば、
使用済燃料の冷却のため、迅速に独自の電源システムへの接続が必要でした。
その非常用電源設備も11月になって不備が露呈しました。
住民として今後も、何かある度に、使用済燃料が安全に確保されるかどうか、何か起こる前に避難する判断ができるかを意識しておかねばなりません。
原子力防災避難訓練の内容は、そのために「磨かなければならない」ものであり、より実効性のある内容にしていかなければなりません。
毎年参観し、北海道に対して、気付いたことを質問したり、要望しています。

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