becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

核ごみ最終処分地 海底下に「隠れた候補地」?

時々刻々と表出する「秘密の核ゴミ最終処分地選定ロジック」

2017年の科学的特性マップの解説時に、確かに「島嶼部」という言葉が出ていた。

島嶼部から海底下へ掘り進む発想?

北海道新聞が新しい情報を報じている。以下に急ぎ、報告する

www.hokkaido-np.co.jp

神恵内、核ごみ処分に大半適さず 
海底下に「隠れた候補地」?

神恵内、核ごみ処分に大半適さず 海底下に「隠れた候補地」?
  • 神恵内、核ごみ処分に大半適さず 海底下に「隠れた候補地」?
  • 神恵内、核ごみ処分に大半適さず 海底下に「隠れた候補地」?

 後志管内の寿都町に続いて原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分候補地へ応募の動きが表面化した神恵内村。国の「科学的特性マップ」では大部分が処分に適さない。そんな場所でも応募できるのか。

 Q 科学的特性マップ=図1=で、寿都は濃い緑色、神恵内はオレンジ色が大部分を占めている。どう見ればいいんだろう。

 A マップは、火山の半径15キロ以内や活断層周辺などをオレンジやグレーに塗って処分地選定調査の対象外とした上で、残りを緑、そのうち海岸から20キロ以内を港湾からの輸送面でも好ましい「最適地」として濃く塗っている。寿都は一部に活断層のオレンジの線が通るだけだが、神恵内は約250万~200万年前に火山活動があった積丹岳の半径15キロにほぼ全域が入る。

 Q それでも神恵内は処分候補地に応募できるの。

 A 村の南部に一部、最適地がある。そこを対象に第1段階の文献調査に応募する可能性がある。実は、処分する場所は陸地とは限らないんだ。国は海岸から15キロ以内の「沿岸海底下」に処分場を建設することも以前から検討している。核のごみを搬入する施設は陸上に造り、海側へ斜めに坑道を掘る=図2=

 Q 海底のさらに下?

 A 陸の地下と比べ、海底下は地下水の流れが遅く影響を受けにくいとされる。海底には地権者がいないので用地買収の困難が少ないという理由もある。実際、スウェーデンは中・低レベルの放射性廃棄物処分場を沖合3キロの海底下に造っている。目的は違うが、釧路炭鉱では水深30メートルの海底下200~300メートルで石炭を掘っている。

 Q 科学的特性マップは陸地しか色分けしてないよね。

 A マップでは道内の陸地面積の3割、沿岸部を中心に86市町村にまたがる地域が最適地とされた。しかし、海底下まで含めれば、濃い緑の海側に「隠れた適地」があるとも言える。神恵内でも、濃い緑の部分から海側に15キロの幅で適地が広がることになる。(関口裕士)

島嶼部から海底下へ掘り進むという案…という言葉は、確かに科学的特性マップの解説時に出ていた。