becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

幌延深地層研究計画に関する申入れ(5月23日予定)

2017年5月17日

 北海道知事 高橋はるみ 様

                 核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会

                                                     代表委員 鷲見  悟

                 代表委員 久世 薫嗣

                 代表委員 東    道

 

幌延深地層研究計画に関する申入れ

 

 日夜、道民の安心と安全のために奮闘されていることに敬意を表します。

 さて、私たち「核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会(道北連絡協議会)」は、道民の強い反対の中、2000年度から、幌延町で日本原子力研究開発機構原子力機構)が進めている「深地層研究計画」について、道に対して、3者協定・道条例で道民に約束したことを守り、研究期間を「20年」で終了させること、道内に「核のゴミ」は持ち込ませないこと、を明確に表明するよう再三にわたり申入れしてきました。残された期間はあと僅かです。早急に道の意思を明らかにして下さい。

 私たちが、再三にわたりなぜこのような申入れをするかというと、幌延町は研究の継続を求め、原子力機構も研究期間の引き延ばしを臭わせているからです。さらに、その引き延ばしが処分場につながる可能性があるからです。

 幌延深地層研究計画の中では「開かれた研究」と称して、経済産業省資源エネルギー庁の発注する事業、①コントロールボーリング技術開発に関わるプロジェクト、②沿岸地域の地質環境特性の調査・評価技術に関するプロジェクト、③地層処分実規模設備に関するプロジェクトが行われています。これらの研究によって幌延町沿岸の深部地層には100万年以上前の滞留地下水(化石海水)があることが示されました。そして、これらのデータを元に最終処分場の「好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域」(科学的有望地)が示されようとしています。

 道は幌延深地層研究計画をなし崩し的に「処分場」にさせない担保として、研究期間の年限を「20年程度」と区切り道民に説明しました。国が処分場としての「可能性が高い地域」を示そうとしている今、この約束が守られないことは、処分場にしないとの約束も守られない可能性が出てきます。したがって、地元住民・道民の不安をなくすため、以下のことについて明らかにして頂くよう申し入れます。5月23日に道庁に伺い道のお考えをお聞きしますので文書での回答をお願いいたします。

 

申し入れ事項

 

1.これまで再三にわたり申し入れてきた「研究期間20年程度」を守るべきとの、趣旨 を理解するかどうかお答え下さい。 

2.「高レベル放射性廃棄物」の処分事業を所管する経済産業省が、幌延深地層研究計画 の中で実施しているプロジェクトは、処分事業の「概要調査」「精密調査」に該当する ものです。経済産業省がこのプロジェクトの結果をどのように処分事業に反映させてい るのか明らかにさせて下さい。

3.国(原子力委員会)は幌延深地層研究計画が処分場にならない理由として「深地層の 研究計画は、処分場の計画とは明確に区別して進めていく」との方針を示しています。 経済産業省幌延深地層研究計画の中でのプロジェクトは、この方針に反していると思 いますが、道の見解をお聞かせ下さい。

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