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【放射性物質を含む廃棄物に関する質問】釧路市議会

釧路市議会映像配信

放射性物質を含む廃棄物に関する質問】釧路市議会 情報
釧路市9月定例議会
http://www.kushiro-city.stream.jfit.co.jp/
インターネット中継 9月10日 11時くらいから宮田まどか 議員の質問と市長の回答
 
9月7日から始まった9月定例釧路市議会に於いて、宮田まどか釧路市議会議員(市民連合議員団)が一般質問の中で、質問をしました。

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<宮田氏の質問内容>

1.放射性物質を含む廃棄物

(1)今年度中に示される地層処分の科学的有望地の条件に「海岸からの輸送は20km程度より短い範囲に抑える事が好ましい」とされることなどから、釧路市は受け入れない旨宣言しているが近隣町村とも話し合い(意思疎通)を図るべきでないか

(2)余裕深度処分も含め、あらゆる区分の放射性廃棄物も釧路に持ち込ませないという理解で良いのか。

 

 これに対しての市長答弁は、「特に放射性廃棄物の区分に触れることなく、食糧基地としての役割を担う地域としての責任がある、これを阻害する条件のことを受け入れない」などと、抽象的な言葉を述べただけでした。

 

 宮田氏は「昨年7月3日に採択された意見書に示されたのは高レベル放射性廃棄物だけだが、

第二種のTRU廃棄物以下のあらゆる放射性廃棄物も受け入れないという宮田氏の考えのとおりと受け止める」として答弁を終えた。しかし、このやり取りでは議事録に市長の言葉として記録されることは期待できない。


・昨年、7月3日に前回一致で採択された意見書「高レベル放射性廃棄物最終処分場の建設を受け
入れない意見書」は、特定放射性廃棄物第一種(高レベル放射性廃棄物/ガラス固化体)の最終
処分や事前調査についてのみ受け入れないという内容。前会一致で採択をしている。
・国の規定ではTRU廃棄物は特定放射性廃棄物第二種となっている。
・本年内をめざして国が発表を予定している「科学的有望地の区分提示」について、9月1日に開かれた地層処分ワーキングの会合の中で特定放射性廃棄物第二種の「TRU廃棄物」についても中深度処分する際の指標として使えるようにするべしとの見解が示された。
・現在、国土交通省海事局検査測度課が募集している「船舶による放射性物質等の運送基準の細目等を定める告示の一部を改正する告示」の中でも、「TRU廃棄物」の運送基準の細目が一部改正されることが示されている。
 上記の理由から、語尾の頼りない北海道条例や、地方自治体で出された意見書採択では、
「TRU廃棄物」の最終処分に関する文献調査、概要調査への国などの打診から地域を守ることができるのか?という疑念が湧く。

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 立派なバルク港の施設を持つ釧路市や、近隣自治体にとって国が大急ぎで進めている核廃棄物施設
処分地探しや科学的有望地の提示は、注視しなければならない案件となっている。