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北海道電力主催 泊原発の安全対策に関する地域説明会 ニセコ町西富 会場

北海道電力主催 泊原発の安全対策に関する地域説明会

ニセコ町西富 会場

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4月20日 18:00-19:43 @西富地区町民センター
出席者:住民側 20名(ニセコ町役場参事、新聞記者2名を含む)
北電側 15名

北電説明 、今回の開催は、昨年適合性審査で概ね了承をもらったこと、また、知事から住民に丁寧に説明するよう指示を受けたため。
パワーポイントと映像を使って約50分説明、約7分休憩し、約45分間質疑応答

 

質問者A
Q1 雪の時の事故を時に多くの応援者が敷地に参集することを想定し、敷地内の除排雪は十分行われているか。
A  重要施設への道は確保している。(応援者がたくさん来た時に十分なスペースが
   確保されているかどうかは回答なし)
Q2 福一事故からもわかるように、また有珠山の噴火の時、広い範囲に灰が降った経験からして。もし泊が爆発したら、放射性物質がどこまで広範囲に広がるか。
A  いろいろな条件やケースがあるので答えられない。
Q3 最悪の事故のシミュレーションはないのか
A  評価はしていない。

 

質問者B(KS)
 Q1 新規制基準の大きな変更は、福一事故を経験し、立地基準を適用しなくなったこと、どんなに安全対策をしても事故は起こり得るということ。田中委員長は規制基準に合格したから安全ということではないと言っている。住民にとっての関心事は、この北電の安全対策でほんとうに大丈夫かという疑問と、過酷事故は起こったらどうするかという問題。前の人の質問に関連し、最悪の事故の場合どうなるか、考えていないのか。シミュレーションをやっていないとは信じられない。
 A  答えられず。
 コメント:すぐ答えられないのなら、ホームページでもいいからきちっと答えてもらいたい。(質疑応答が終了後、同じ質問を福井地区コミュニティセンターの説明会でもするので、それなりの回答を用意しておくよう要請)

 

 質問者C
  Q1 畑作をしているので、事故が心配だ。事故の時、想定外とよく言われるが、そんなことはあるか。事故の時の補償はどうなるか。
  A  法律で補償が決まっている。補償額に限度はない。

 

質問者D
 Q1 農業者事故にとってが不安材料。福一原発事故の時160km離れた群馬県風評被害があり、問題になった。30圏内とか外とかと距離で区切っていないか。
 A  風評被害についても区別はなく補償される。
 Q2 泊のMOX燃料が問題になったとき、生産者は反対だったが、反対すると風評被害が広がると言われた。福一事故が起こる前は、原発は安全で安価と言われ反対しなかったが(裏切られた)。

 

質問者E
 Q1 フィルターベントは付いているのか。
 A  まだついていない。工事申請をし、認可が下りてから5年以内となっているので、認可が下りたら出来るだけ早く付けたい。
 Q2 とけていない状態で、再稼働されるのか。
 A  そうなる。
 Q3 火山爆発について、運用期間中に爆発はないと言っているが、何年を想定しているのか。
 A  原発は一般に40年を想定しているが、20年間の延長も可能だ。
Q4 使用済み核燃料の保管はどうなっているか
 A  六か所村の施設(15年間分の保管容量がある)に行くべきところだが、1,2号機のピットに貯まっている。
 Q5 最終的にはどうなるのか。 (質問者A)六か所の施設は見通しが立たないが。
 A  そうなれば、泊に置くしかない。将来的にはプールではなく、空冷保管も考えられる。

 

質問者B
Q1 先ほど、運用期間40年という話があったが、泊1,2号機はあと10年少しで40年になり(この指摘については、これまで考えたことがないようで、平成元年からの運転だから、あと12年になると計算していた)、廃炉になる。他の廃炉のになった原発を見ると、容量が小さいので、寿命延長のための工事をしても採算が合わないと言って延長を諦めている。北電の1、2号機もそうなると予想している。そのときどうするのか、原発を新たに作るのか。原発の将来、再生可能エネルギーの見通しなど総合的に考え、北電は今後についてどう考えているのか。原発をやめ、北海道の特徴を生かした発電に取り組むことが、北電の将来経営にとっていいのではないか。一度事故を起こしたら、御社はなくなってしまう危険があるのだから。
A  検討していないので、どうなるかわからない。

 

質問者E
 Q1 ここまでお金をかけて、原発をなぜやりたいのか、本当の理由を知りたい。
 A  火電には古いものもあり、トラブルが多い。色々な電源をバランスよくミックスさせて安定な電気を確保したい。


 
質問者A
 Q1石狩新港でガス発電を建設中だ。これができたら十分間に合うのではないか。泊原発がなくてもやっていけると思う。
 A  これもエネルギーミックスの一環でやっている。

 

<感想>

農業者の参加が多く、その特徴を反映し、事故の心配や疑問が表明されたことが印象的だった。私(KS)は、質疑応答後、名前を聞かれたので答えた。回答しにくい質問をしたため、マークされたと思う。
    ニセコ町における第1回目の説明会として、質疑応答に内容、原発の安全性に関する疑問の提起という意味で、成功と言えるのではないか。北電の説明を聞いて、次回の説明会で質問するネタも見つかった(例えば、新規制基準は世界一厳しいと言っている)が、北電もそれなりに対応を強化してくるのではないか。