泊原発周辺避難路についての本年度冬季調査の中間報告
本年1月に泊原発周辺の避難路について調査する仲間と手分けして、2月までの間に数度、聴き取り調査などをしました。
2月17日、21日の両日は、札幌周辺は雪などもさほどの降り方でもなかったですが、
共和町の街道はホワイトアウトで非常に危険な状態でした。
◆2月28日から3月1日あたり、天候が大荒れだった際、海抜6mの国道229号線に玉石が打ち上げられた、という報告が現地から あたりにありました。岩内町、泊村 役場への聴き取り調査
このエリアが雪害等によって閉ざされたのは13回(平成26年度内4月1日~平成27年3月31日前年度実績)
写真は昨年新しくなった岩内町役場の新庁舎
除雪担当の岩内町職員が詳しく現状を教えてくださいました。
町の所持している機器について
除雪経路図 委託路線・直営
岩内町の機械 除雪ドーザー 1
ロータリー大型 1
歩道用小型ロータリー 1
除雪トラック 1
・直営 大型ドーザー 1台を借り上げする
<平成28年度に予算化された除雪建設機械導入費について、一台増える>
平成28年度に予算付けされている2700万円(超)は古い機種を買い替えるためで、一台増えるわけではなく、町が所持していた機器についてはフル回転で使用していた、足りない分は民間委託、あるいは機器のリースをしているとのこと。
岩内町の除雪に関する予算(融雪溝関係費用も入る)
平成27年度 178,872千円
平成28年度 169,191千円
※融雪溝は海水を汲み上げ、その海水を幹線道路の側溝に流し込み、その中に雪を投げ入れ流す施設です。
交通標識は当然、よく見えません。
前の車も走行速度を落としていますが、非常に危険。
30k圏内、周辺4町村もさる事ながら、苫小牧、洞爺、札幌方面へ避難コースとなっている山麓地域の町村が、避難コースを変更し5号線で北へ向かうことが予想される。
岩内町においても中山峠経由でキタエールへ避難となっているコースなので、日常札幌へ行くのは5号線を北上するのが当然の選択。
229号線積丹半島経由のコースは、229号線の通行止めは「越波」が原因(海抜4~6m)。
積丹半島西側はそんなに低いところは見当たらない。
流れが集中する余市町の大川町交差点が混乱する頂点となる。
北海道新聞の記事4月4日
平成27年10月21日の訓練については
避難者の実数は13ヶ町村で合計 876名
屋内退避として訓練に参加した13ヶ町村で合計人数は 10.668名
13ヶ町村の人口の合計は およそ 83.000名 (道庁の最新の報告から)
医療機関、福祉施設に関しては昨年のデータと変わりないため今年は数字を出していない。
また、訓練にも参加しなかったと北海道原子力安全対策課は報告しています。
(平成26年8月の調査結果によると13ヶ町村合計 5569名)
◆冬季訓練は2月5日だったが、現地から住民の避難訓練参加はなかった。
泊村村長夫人の参加については、自治体では1名としたが、道庁では「関係者であった」とし、カウントしなかった。
北海道原子力安全対策課から 2月29日
2月17日にうかがった際の質問への回答
◆原子力発電施設等緊急時安全対策交付金(緊急時対策調査・普及等事業)
平成22年度 13,222千円
平成23年度 15,839千円
平成24年度 30,493千円
平成25年度 21,819千円
平成26年度 24,500千円
※緊急時対策調査・普及等事業には、防災訓練の費用のほか、研修や講習等の費用も含まれています。