12月22日の核ゴミ会合以降 JAEA電話などでお問い合わせしていました。
JAEAには
特定放射性廃棄物を封入する際、「キャニスターに 何がどのくらい入るのが通常なのか?」と
あいかわらず
”廃棄物中の物質がガラス固化することで「ほぼ」均質に分散する”などとして
「固化体の健全性に影響はない」と確からしい根拠もなく希望的観測を述べておられることが気にかかります。
また、「ほぼ」との表現からは、安定的に品質を保証できているとは感じられません。
回答をご確認ください。
尚、この回答の後、「特定放射性廃棄物をごラス固化体にする場合、キャニスター内に封入される中身はどのようなレベルのどんなものが、どんな量、入れられるのが通常なのか?」と追質問しています。
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JAEAからの回答
12月22日の勉強会での質問について
平成28年1月14日
問1:製造したガラス固化体のうち廃棄物量が少ないとはどういうことか、それは安全上問題な いのか。また、廃棄物量が標準の固化体と少ない固化体中の量の違いはどの程度か、廃棄物量が少ないガラス固化体はどのく らいの割合で発生するのか。
答:ガラス固化体は、廃棄物(核 分裂生成物等)の含有率が標準で約15wt%となるように調整しているが、炉内のガラスを全量抜き出した状態か ら運転を開始する際は、炉内で非放射性の模擬物質を溶かしてから廃棄物とガラス原料を供給し徐々に廃棄物の含有率を高めてい く。このため運転開始初期においては廃棄物の含有率が約10wt%未 満となるものもある。廃棄物(核分裂生成物等)の含有量が少ない場合でも化学的組成がほぼ一定になるように廃棄物の模擬物質 (非放射性)を加えて調整していることから、核分裂生成物等の含有量が少ないものであっても、ガラスの安定性は一定に保たれ ており、安全上の問題はない。廃棄物量が少ないガラス固化体はおよそ100本 製造毎に2~3本 発生する。
問2:ガラス固化体中の廃棄物が非均質になることはあるのか、非均質になった場合の影響は。
答:廃棄物中のほとんどの元素はガラスに均質に溶ける。白金族元素(ルテニ ウム、パラジウム等)はガラスに溶け難く、ガラス中に小さな粒子として析出するが、ガラス中にほぼ均一に分散することから、 固化体の健全性には影響はない。
問3:東海再処理で処理したふげんMOX燃 料の冷却期間は、どのくらいか。
貯蔵期間中の安全対策は。
以上