道民視察団 参観報告
⑦共和町保健センター・はまなす幼児センターなど
⑦泊村―岩内町/共和町保健センター・はまなす幼児センターなど
8:30 仁木町のきのこ王国近くを走行中、有線放送があり、「町内全域に避難指示がでました。バスで避難するので集合場所に集まってください」というアナウンスがありました。2回ほど繰り返し、「訓練放送を終わります」で終了しました。
9:15 共和町役場に着いたところ無人で入口に「岩内」という張り紙のある大型バスDONAN BUSが出発するところだったので、ついて行きました。バスは岩内に向けて進みましたが、15分ほど走ったところで、除雪車が入ってバス一台入れるようにしてあった脇道に入り動かなくなりました。バスによる避難に関連する訓練だったのではないかと思います。
10:05 要配慮者の放射線防護施設への屋内退避訓練 共和町保健福祉センター
到着後すぐに知事が訪れ、放射線測定器や備蓄の水とレトルト食品(梅がゆ、五目御飯)の説明を受けました。
知事のコメントは「水は小まめに新しいものに取り換えておいしい水を飲んでもらったらいい」
「しゃけ缶か何かで工夫して美味しいものを食べさせてあげたい」というような内容でした。
要配慮者は3名ということでしたが、この日は要配慮者役の共和町職員が1名車いすで訪れる姿を公開していました。
施設の入り口にはビニールカーテンとビニールによる目張りで放射線をいくらか防げるようにしてありましたが、窓には目張りはしていないということでした。
要配慮者の付き添いも滞在する可能性がある、医療関係者が滞在する、あるいは訪問するようにはなっていない、あらかじめ定められた要配慮者以外の人の受け入れは想定されていないとの共和町職員のお話しでした。
<メンバーF氏による動画記録とメモ>
2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練(2日目、実働訓練)の模様、その1。
8:40前後のオフサイトセンターの模様。
意志決定訓練は2月5日に実施済み、ということで、限定的に「緊急時モニタリングチーム出動」の訓練が行われる他は、何も行われていない。
しかし、訓練実施要綱をよく読めば、想定されている訓練内の日付は、2月5日の訓練と同じ。また、朝9時代と10時代の間には約24時間の想定時間スキップが設けられ、PAZ内の避難・屋内退避訓練と、UPZの一部の避難・救助訓練が同日内に予定されていた。
しかも、悪天候により、UPZ内孤立集落(蘭越町)のヘリによる住民救助訓練は行われなかったことが、後の知事ぶら下がり会見及び報道で判明。
2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目、実働訓練の模様その2。
9:00前後。
避難区域に指定されてからの共和町内安定ヨウ素剤配布訓練。
除雪車に先導された配布のための町有車両が実際に走るのは梨野舞納地区のみ。また、実際に配布された民家は一軒のみ。
訓練というより儀式であり、報道陣や訓練評価員が見守る都合もあってのことと思うが、線量が上がっている状況が想定される中で、ドアを開け放して配布して良いものか?
一般市民として、訓練に協力する家庭へのプライバシーに配慮し、後ろから撮影していたので、会話等は微かにしか聞こえなかったが、「安定ヨウ素剤をご家族の分も…(外出で離ればなれになっていても一括配布?)」「避難指示が出されているので、天候が回復し次第、落ち着いて各集合場所へ…」等の指示が聞こえた。
現実性に疑問。
降雪時の道路状況の記録としても。
2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実動訓練)の模様、その3。
朝9:15前後。路面状況の記録として。
2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実働訓練)の模様、その4。
9:20前後。共和町からの子どもたちのバス避難訓練が行われる、町立はまなす幼児センターに到着したところ。
1台の幼稚園バスが、行政車両と思われる車1台と共に、既に玄関前に待機。
2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実働訓練)の模様、その5。
9:35前後
共和町の町立幼児施設、はまなす幼児センターからの子どもたちのバス避難の模様。
子どもたちのプライバシーに配慮してかなりロングで撮影している中での判断だが、子どもたちは季節柄、スキーウェアで身を固めているものの、マスクをしている気配なし。
引率者が後続の車両に何人か乗ったのを、同行者が確認したが、後に残った職員は車両出発後施設の中へ。
https://youtu.be/CJXIGg3pfAE
2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実働訓練)の模様、その6。
北電体育館からの住民避難の模様。
住民は思い思いの冬の装いで、マスクは着用せず…。
https://youtu.be/tODeP4KP_5k
2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実働訓練)の模様、その7。
遠隔地への避難ができない要配慮者の屋内退避訓練が行われる、保健福祉センターへの道。
途中行き過ぎた小学校では、特に何もしている気配なし。
https://youtu.be/Xxj1Fv5mzH4
2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実働訓練)の模様、その8。
保健福祉センターへの道。
地吹雪の路面状況記録。
この↑動画の間に10時を回る。訓練想定時刻はここで約24時間スキップ。
以下の動画からは、本来1日後に起こるはずの状況の訓練。
https://youtu.be/IZ1TqIX0FnA
2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実働訓練)の模様、その9。
保健福祉センターで行われた、遠隔地への避難が困難な要配慮者の屋内退避訓練とその後撮影させて戴いた会場の模様。
10:10前後より。
特殊車両で車椅子に載って運ばれてきた方は、要配慮者の役に扮した施設職員。
会場の中に入れて戴く直前に、知事が公有車両に乗り込むところに出会う。つまり、知事はここを問題なく視察・通過した模様。
しかし、施設内部の受付体制を見ると、非常食・飲料はレトルトのおかゆ、炊き込みご飯、ペットボトルのミネラルウォーター。
原発事故発生中の停電時、屋内退避体制下にあって、隙間を目張りされ、換気もままならないはずの施設内にあって、食べ物の温め、暖房はどの様に行うのか?実際には行えないと考えるのが現実的。
予め登録された、3名の要配慮者の方とその介護者が入所する想定だが、医療担当者の滞在は予定されていない。
以上