becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

道民視察団報告会①ルスツリゾート(留寿都村)/共和町避難先リポート

北海道原子力防災訓練 道民視察団 報告会がありました。

2018年3月25日15:30~ 札幌エルプラザ

報告会の次第

代表あいさつ 平成29年度の訓練想定・北海道からの回答

ルスツリゾート留寿都村)/共和町避難先 リポート 

アパホテル&リゾート札幌(札幌南区川沿)/泊村からの避難場所 

③きたえーる(札幌豊平区)/岩内町からの避難受入 

倶知安中央公園/岩内町蘭越町 避難帯域時検査場所 

岩内町―共和町方面/外国人観光客の避難・安定ヨウ素剤配布など 

⑥道外自治体参観ルート追跡/蘭越町寿都町 

⑦泊村―岩内町/共和町保健センター・はまなす幼児センターなど 

会場からの質疑&全体のまとめ 閉会あいさつ

 

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ルスツリゾート留寿都村)/共和町避難先 リポート

2018北海道原子力防災訓練 ルスツリゾート 視察報告
【事前情報】
1
8:45 共和町役場出発 経口安定ヨウ素剤 戸配訓練(巡回車量2台で 44 世帯 91 名、に配布したことにする)
9:35 はまなす幼児センター出発 幼児専用車両に園児:33名 引率教師:2名
別の車で2名 合計37名移動
9:50 町内会(宮丘地区) バス1台 町民30名が留寿都まで (うち4名は共和町で折り返し)
9:50 共和町保健センター出発 要配慮者(車椅子使用) 救出員(役場職員)2名 専用車両で留寿都へ向かう

小中学校は「屋内退避訓練」(時間は学校に任せている)UPZ なので、今回は移動なし。
大雪、吹雪である場合、天候が晴れたら移動するという訓練の設定
到着予定車両は、幼児専用バス1台・このバスを追う車両1台、宮丘地区町内会バス、要配慮者専用車両1台 の計4台 (以上、2月5日、問い合わせ情報)

 

2 (その他の情報 2月6日問い合わせ)
ルスツリゾートには、共和町(5 キロ圏・PAZ)住民の避難場所となっている。
ルスツリゾートは広大で、建物は国道の左右にまたがっており、入り口もたくさんある。詳しい図面がなかったので、ルスツリゾートパンフのマップを片手に、翌6日、役場に問い合わせた。
◆到着予定時刻は11時20分。バスは、すべてウェステインホテルの正面玄関につける。
◆前の訓練ではサウスウィング(商業施設、レストランなどがある)で幼児を降ろしたが、今回は全員ホテルの入り口で降りる。
◆到着後について 前回は、アリーナに集まり、講師を招いて研修会に参加してもらったが、今はスキーシーズン最盛期で、場所が確保できないため、昼食をとって帰る。

 

【当日の動き】
この間雪が少なく日差しのある日が多かったので、国道はきれいに除雪され路面が乾いた状態で、例年の冬季だと共和町からルスツまではたっぷり2時間はかかるところ、1時間で着くと予想されたので、大倉は、10 時 15分から、現地ホテル入口で待機。
スキー客が次々バスで到着、出発する。
どれが共和町のバスかわからないので、1台ごとに表示をチェックしていたが、予定の11時20分を過ぎても現れず、ついに12時になったので、役場に何かあったのではないかと電話。すると、もう到着しているということ。

 

役場からの情報
◆町民バス 北電体育館9:50分出発→11:20ルスツ到着
◆幼児専用バス はまなす幼児センター9:36出発→11:00ルスツ到着
その前にホテルの職員に聞いていたのだが、なかなか防災訓練を把握しているスタッフがつかまらず、やっとそちらの方の情報が前後して入り、ホテル正面入り口ではなく、ノースウィングのほうに着いていることがわかった。あわてて、国道をはさんだ向かい側にあるノースウィングに車で移動した。ノースウィングと言うのはサウスウィングとつながった、これも商業施設やレストランのあるところだが、ここに宿泊施設もあった。役場のいうホテルと私の把握していたホテルがちがっていたことがわかった。
やっと、共和町の食事場所を探し当て、近くに行くと、役場の職員がいたので聞くと、もう食堂で食事をしているということだった。共和町の皆さんは、レストラン貸切で奥の間にいたので、そこまで入って訓練参加の町民の人に話を聴くのははばかられ、ときどきうろうろしている共和町職員の人に話しかけたりしながら、帰りの時間を待っていました。駐車場で待っているバスの運転手さんから話が聞けた。

◆運転手さんの話
「国道は雪がないけど、町の方の道路は雪が積もっていて、道路の端がどこなのかわからなかった。今まで避難訓練の時はなぜかいつも天気がいいのだけれど、吹雪けば1時間以上続くことはいくらでもあるので、こんな時間では移動できないだろう。」
◆何人かの役場の人たちをつかまえて、困ったことはなかったか聞いたが、なかったということだった。
◆幼児は何歳児か聞いたところ、4歳児だった。
食後、12:40にノースゲート入り口付近で住民の人たちの集合点呼があり、間もなくバスに乗り込み帰途についた。子どもたちは、先生に引率されて、行儀よく並んで幼児専用バスに乗り込み、13:00出発
◆役場の職員は何名か正確には数えられなかったが、結構たくさんいたように思う。壮瞥町の役場からも1名来ていた。

以上

 

【気づいたこと、反省など】
◆ルスツの場合、この時期、特に観光客、スキー客が多いので、多数の車両が行き来する。今回は昼前のちょうどあまりいない時間だったものの、それでも、ホテル入口はしょっちゅうバスや乗用車がとまり、スキー道具や大荷物の積み下ろしなどで停車時間も長かった。これが朝とか夕方の人の多い時間だと、避難バスもなかなか止めにくいだろうと考えられる。また、万一原発事故が起こった場合、福島原発事故時の外国人の対応を見ると、外国人観光客は、ルスツあたりでもすぐに逃げることを考えるように思う。そうすると、道路もかなり混雑が予想される。次回そういうことを、外国人観光客にインタビューしてもいいかもしれない。
◆ホテルのスタッフはアルバイトが多く、防災訓練があることを知っている人が少ない。これは、もう少し知っておいてもらったほうがよいのではないか。
◆とにかく、到着場所を誤認したのが最悪でした。天気がよかったとはいえ、寒い外に立っていると、だんだん冷えてきて、トイレに行きたくなり、幸い二人でいっていたので、交代で行った。視察はなるべくなら複数で行ったほうがよい。到着に立ち会えなかったため、町民の人にインタビューできず、とても残念だった。視察団には今回初参加でしたが、また次回あるようなら、今度は、もう少しうまくやれるかと。

◆道民視察団のステッカーがあってよかった。車には拡大してはりつけたが、札幌に出向いてないので、ネームプレートは、ファイルをもとに作り直し、サイズを調整して腕章にしていった。これは、つけていると、役場の人とかにも警戒されずに声をかけやすく、役に立った。関係者の皆さんは、好意的だった。帰りのバスを見送っていると住民の人も手を振ってくれていた。
◆本当のところは、共和町からバスを追っていくほうがいいと思うが、荒れた天気だと、追っていくこっちもこわい。ほんとうに悪天候の避難訓練になると、痛し痒しである。
◆終わりに
ルスツリゾートには子供の喜びそうなものもいっぱいあり、子どもたちはうれしそうにバスに乗り込んでいたが、もし事故になれば、この子どもたちが一番の被害者になる。この子らを被ばくさせてはならない。
改めて、「泊原発・日本中の原発廃炉に」の思いを強くした。

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幼児専用バスに乗り込む子どもたち、手前は荷物上げ下ろし中のスキー客

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ご支援のお願い

「道民視察団」の活動は、参加者の持ち寄りと活動支援金によって賄われています

  活動支援金の振込口座:ゆうちょ銀行 普通預金  口座番号 19270  3146631 

       口座名義人:マシオン恵美香

 

報告②に続く