札幌市の防災出前講座 「日本の原子力防災体系における札幌市地域防災計画」 (原子力防災対策編)
1 2月3日に北区の会が主催され 札幌市の防災出前講座 がエルプラザ環境研修室において開催されました。
札幌市危機管理対策室 西元寺直弘さん と 安倍悠穂さんが会場にいらっしゃり、主に 西元寺さんが
この報告はきっと北区から出されるでしょうから、私はその報告ではなく、道民視察団として先日の原子力防災訓練の結果や
質問と回答、避難訓練に参加した泊村住民からの情報などを総合して仲間と一緒に考えたことをお知らせします。
終了後に質問して、 泊村住民の避難訓練内容について判ったこと が幾つか。
避難するよう事前に勧告を受けている住民の移動だった。
・泊住民は放射のが出る前に問題の地域を逃げ出せており、放射能汚染はないという前提であるから、
スクリーニングもなくそのまま札幌に入ったという説明。
・しかし、いきなりそのような事態になることや、勧告後、あるいは避難途中に急激な事態の変化によって被曝が避けられなかった際に、果たして30キロ圏内に留まってまでスクリーニングを受けるのか?というと、そうはならないだろう。
・およそ北電関係者が済んでいるとされるエリアだけがいち早く30㎞圏外に出られるという図式。
<道民視察団O氏の意見>
被曝していない確証がない、避難者本人のためにもスクリーニングをすることが必要と考えるのが放射線防護の基本。
1.避難開始までに本当に放射能が拡散していないかの確認をしているのか?
避難者を乗車させる際に線量を確認しているか?
バスで移動中常に車内外の線量のモニタリングをしているのか?
2.地震・津波により道路状況も平常時と異なることを考え、様々な移動速度の問題や渋滞などが考えられ、
1.避難開始までに本当に放射能が拡散していないかの確認をしているのか?
避難者を乗車させる際に線量を確認しているか?
バスで移動中常に車内外の線量のモニタリングをしているのか?
2.地震・津波により道路状況も平常時と異なることを考え、様々な移動速度の問題や渋滞などが考えられ、
移動時間が大幅にかかる事を想定する必要があり、出発時点での被曝がなかったとしても移動途中で被爆する可能性を除外できない以上
どこかでスクリーニングを行う必要性があるのではないか?
3.風向き及び風速の変化により拡散速度も異なることを十分に考慮する必要があることからスクリーニング検査を省略する理由が見つからない。
スクリーニング検査を行わない理由として避難住民の初期被ばく量を確定したくないという目的がうかがえる。
3.風向き及び風速の変化により拡散速度も異なることを十分に考慮する必要があることからスクリーニング検査を省略する理由が見つからない。
スクリーニング検査を行わない理由として避難住民の初期被ばく量を確定したくないという目的がうかがえる。
賠償請求等の問題にもかかわることからできる限り高いレベルでの初期被ばくの可能性の高い避難住民の測定は行わず、
後日、推量による低めの被ばく量を充てる目的があると考えられても仕方がないのではないか。
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裁判に使えるような論旨をまとめたいものです。
少なくとも、過日の北海道庁からの回答から見えてくることが多くありました。
水、燃料、着替えなどの備蓄についての回答の仕方に首をかしげます。
札幌市は迷惑だけを押し付けられている当事者なのに、政府が命令を出してから・・・などと言い募っていては
住民を助けられないので、独自の判断で計画を作らねばならないのではないか、受け入れ自治体として課せられていることを
どの程度までしなければならないのかも含めて、今後、色々考えるべきことが浮上しそうです。
担当の講師であった方にも安定ヨウ素剤に関する道庁の回答などについてお知らせをしておきました。
内閣府、北海道に再質問を刷る必要があります。
資料
原子力防災訓練に関する北海道からの回答