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becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

「経済産業省資源エネルギー庁による自治体説明会に関するアンケート」集計結果報告

本年5月25・26日両日、北海道経産局(札幌)にて、経済産業省資源エネルギー庁が主催し、「高レベル放射性廃棄物の最終処分政策の見直しに関する自治体向け説明会」が開催されました。北海道庁を含む道内自治体には、各自治体総務課等を窓口として参加を求めるお知らせが送付され、3回の説明会に60名が出席しました。

昨年は、この説明会開催後に、「核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会」が、上記説明会に参加した64自治体に向けて、アンケート調査を実施しました。

国が年度末をめがけて科学的有望地を三つの区分に分類し、公表するとしていることもあり、今年度は、昨年同様のアンケートを、放射性廃棄物に係る問題を注視する東北海道の市民グループ脱原発ネット、ベクレルフリー北海道)が北海道を含む180自治体に対して行いました。

f:id:emikamassion:20160929211811j:plainアンケート質問項目

①本年5月25・26日両日に経済産業省資源エネルギー庁の主催により札幌で行われた

「高レベル放射性廃棄物の最終処分政策の見通しと自治体向け連絡会」に貴自治体は職員を出席させましたか。

②昨年3月より総務省が自治体に情報提供の担当者「登録」を要請していますが、貴自治体として登録をしましたか? または今後、登録するお考えがありますか。

③昨年は「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する自治体向け連絡会(説明会)」について、経済産業省は、「非公表・非公開」とし、本年は報道機関にだけにに公開するとの判断で実施しましたが、市町村への処分事業説明会の対応として、これでよかったとお考えになりますか?

④国から「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する自治体向け連絡会(説明会)」の日程などの情報を公開しないよう要請されましたか。

⑤貴自治体は今後も「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する自治体向け連絡会(説明会)」に参加しますか。

⑥貴自治体として「高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する自治体向け連絡会(説明会)」での説明内容や今後、提供される処分事業に係る情報などを住民などに公表しますか。

⑦貴自治体は、高レベル放射性廃棄物の処分事業に関心がありますか。

⑧貴自治体は、国が前面に立った高レベル放射性廃棄物の最終処分地の選定調査等に今後協力しますか。

⑨貴自治体として、高レベル放射性廃棄物の最終処分事業による町づくりを行う意思がありますか。

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北海道を含む180自治体のうち72自治体から回答があり、函館市網走市帯広市弟子屈市、北見市5自治体からはコメント付きで「今回は質問に回答しない」とのお返事がありました。

180自治体のうち、反応してくださったのは77自治体(無反応は103自治体)

 一番目の回答を地図に示すと、東北海道では釧路市浜中町を除く沿岸域にある周辺自治体は軒並み、自治体説明会に職員を派遣しませんでした。

 

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f:id:emikamassion:20160929211948j:plain

9番目の質問への回答では 北海道条例があるにもかかわらず、

北海道を含む14自治体(留萌、上ノ国、赤井川、様似、長万部、豊頃、浦幌、浜中、千歳、赤平、士別名寄)が「答えられない」、

共和町、泊村、幌延町など3自治体は「わからない」と回答しています。(※三者協定まで結んでいる幌延が分からないと答えるのは遺憾)

 

道南の知内町は、平成26年1月9日の北海道新聞記事(核ごみ最終処分「不適地」道内の2割以上 函館など22市町村は全域~という表題)を添付し、「不適地とされている」として⑨の回答を理由づけています。

そもそも北海道全体が沿岸を長く持ちますが、「わからない」「答えられない」とする自治体は、沿岸域を含む自治体が多く、内陸の自治体(赤井川、弟子屈、千歳、名寄士別など)はわずかでした。

 

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<今回のアンケートと昨年行ったアンケートとの比較>

前回は参加が明らかになった64自治体に出し回答は48自治体(内2自治体は参加していなかった)

 1)昨年参加し今年回答が無かった(参加、不参加の回答がなかった)自治体

富良野市 ・妹背牛町 ・北竜町 ・喜茂別町 ・神恵内村 ・古平町 ・白老町 

厚真町 ・平取町 ・せたな町 ・当麻町 ・上川町 ・南富良野町 ・和寒町 

剣淵町 ・美深町 ・増毛町 ・小平町 ・羽幌町 ・雄武町 ・足寄町

 以上21自治体

 

2)昨年参加し今回は参加しなかったとの回答の自治体

月形町 ・沼田町 ・積丹町 ・赤井川村 ・森町 ・愛別町 ・佐呂間町 ・湧別町 ・大空町 ・本別町

 以上10自治体

 

3)昨年も参加し今回も参加の回答があった自治体

・札幌市 ・旭川市 ・釧路市 ・苫小牧市 ・稚内市 ・北広島市 ・石狩市 ・寿都町ニセコ町 ・共和町 ・岩内町 ・仁木町 ・余市町 ・中川町 ・幌延町 

 以上15自治体

 

4)昨年参加・不参加が不明で、今回参加の回答があった自治体

小樽市 ・留萌市 ・江別市 ・赤平市 ・三笠市 ・千歳市 ・泊村 ・浜中町

 以上8自治体

 

5)昨年参加・不参加が不明で、今回不参加の回答があった自治体

士別市 ・名寄市 ・伊達市 新十津川町 ・黒松内町 ・洞爺湖町 ・様似町 

松前町 ・知内町 ・長万部町 ・江差町 ・上ノ国町 ・厚沢部町 ・奥尻町

浜頓別町 ・枝幸町 ・豊富町 ・斜里町 ・訓子府町 ・新得町 ・大樹町

広尾町 ・豊頃町 ・浦幌町 ・釧路町 ・厚岸町 ・標茶町 ・鶴居村 ・白糠町

別海町 ・中標津町 ・標津町 ・羅臼町

以上33自治体

 

※上のことから、推測されること

1)昨年参加し、今回のアンケートに回答が無い21自治体は、今回も参加したと見なすことが自然と思われる。なぜなら、主催者(国)は今回、公開で会議を行っているため、参加・不参加の表明が国の圧力によって明らかにしにくいというよりは、住民から「参加した」ことへの問い合わせ等面倒を避けるためではないか。「不参加」場合は住民からの問い合わせが考えられず、回答を避けることはないのではないか。

 

2)昨年も参加、今回も参加と回答した自治体は、市などの大きな自治体で、住民対応にそれなりに慣れているところと、泊原発幌延深地層研究所に近い自治体で、この種の問題にこれまで関わりがあり、参加することへの迷いが無い自治体。

 

3)昨年参加・不参加が不明で、今回「不参加」の回答があったところは、昨年も参加しなかった自治体と考えて良いのではないかと思われます。理由は1)と同じ。

 

4)約半近い84自治体は、昨年(参加・不参加不明)、今年も回答がありません。今後これら自治体の動向を把握する必要があります。

 

5)問8で昨年のアンケートでも選定地調査に協力すると回答した自治体は今回は

ニセコ町・・・協力する

寿都町・・・・協力しない

和寒町・・・・回答なし

釧路市・・・・その他

条件付きで協力するとの回答した自治体は今回は

羽幌町・・・・回答なし

積丹町・・・・その他

・札幌市・・・・その他

余市町・・・・その他

・古平町・・・・回答なし

苫小牧市・・・その他

昨年は回答なしだった幌延町は、今回は「協力する」でした。

昨年は参加・不参加が不明だったところで、今回「協力する」と回答したところは

上ノ国町浜中町羅臼町でした。

 

※今回、昨年と比較していて、昨年道北連絡協議会が行った調査の地図の誤りが発覚。音威子府村は昨年参加は不明だったとのこと。音威子府村はおそらく、参加はしていないと思われるとしている。