becquerelfree’s blog

NO NUKES,ONE LOVE

平成29年度住民避難訓練参加者数

過日、北海道庁に質問した「平成29年度泊原発周辺地域原子力防災訓練」に

参加した住民の者数を詳しく解析した票をお知らせいただきました。

 

13ヶ町村の訓練参加者実数 8256名のうち、実働人数の合計は564名

このうち「屋内避難」として訓練に参加したとカウントされているのは、7602名

うち一般住民は258名

医療福祉関係施設使用者と関係者は2130名

幼稚園児、小中学校の児童・生徒・教師などの合計数は5868名

              そのうち「屋内退避」は5702名と回答がありました。

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以上

 

道民視察団 報告⑦泊村―岩内町/共和町保健センター・はまなす幼児センターなど 

道民視察団 参観報告

⑦共和町保健センター・はまなす幼児センターなど

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⑦泊村―岩内町/共和町保健センター・はまなす幼児センターなど 

8:30 仁木町のきのこ王国近くを走行中、有線放送があり、「町内全域に避難指示がでました。バスで避難するので集合場所に集まってください」というアナウンスがありました。2回ほど繰り返し、「訓練放送を終わります」で終了しました。

9:15 共和町役場に着いたところ無人で入口に「岩内」という張り紙のある大型バスDONAN BUSが出発するところだったので、ついて行きました。バスは岩内に向けて進みましたが、15分ほど走ったところで、除雪車が入ってバス一台入れるようにしてあった脇道に入り動かなくなりました。バスによる避難に関連する訓練だったのではないかと思います。

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10:05 要配慮者の放射線防護施設への屋内退避訓練 共和町保健福祉センター 

到着後すぐに知事が訪れ、放射線測定器や備蓄の水とレトルト食品(梅がゆ、五目御飯)の説明を受けました。

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知事のコメントは「水は小まめに新しいものに取り換えておいしい水を飲んでもらったらいい」

「しゃけ缶か何かで工夫して美味しいものを食べさせてあげたい」というような内容でした。

要配慮者は3名ということでしたが、この日は要配慮者役の共和町職員が1名車いすで訪れる姿を公開していました。

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施設の入り口にはビニールカーテンとビニールによる目張りで放射線をいくらか防げるようにしてありましたが、窓には目張りはしていないということでした。

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要配慮者の付き添いも滞在する可能性がある、医療関係者が滞在する、あるいは訪問するようにはなっていない、あらかじめ定められた要配慮者以外の人の受け入れは想定されていないとの共和町職員のお話しでした。

 

<メンバーF氏による動画記録とメモ>

2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練(2日目、実働訓練)の模様、その1。

8:40前後のオフサイトセンターの模様。

意志決定訓練は2月5日に実施済み、ということで、限定的に「緊急時モニタリングチーム出動」の訓練が行われる他は、何も行われていない。

しかし、訓練実施要綱をよく読めば、想定されている訓練内の日付は、2月5日の訓練と同じ。また、朝9時代と10時代の間には約24時間の想定時間スキップが設けられ、PAZ内の避難・屋内退避訓練と、UPZの一部の避難・救助訓練が同日内に予定されていた。

しかも、悪天候により、UPZ内孤立集落(蘭越町)のヘリによる住民救助訓練は行われなかったことが、後の知事ぶら下がり会見及び報道で判明。

https://youtu.be/hcuv5eNC88c


2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目、実働訓練の模様その2。

9:00前後。

避難区域に指定されてからの共和町内安定ヨウ素剤配布訓練。
除雪車に先導された配布のための町有車両が実際に走るのは梨野舞納地区のみ。また、実際に配布された民家は一軒のみ。

訓練というより儀式であり、報道陣や訓練評価員が見守る都合もあってのことと思うが、線量が上がっている状況が想定される中で、ドアを開け放して配布して良いものか?

一般市民として、訓練に協力する家庭へのプライバシーに配慮し、後ろから撮影していたので、会話等は微かにしか聞こえなかったが、「安定ヨウ素剤をご家族の分も…(外出で離ればなれになっていても一括配布?)」「避難指示が出されているので、天候が回復し次第、落ち着いて各集合場所へ…」等の指示が聞こえた。

現実性に疑問。
降雪時の道路状況の記録としても。

https://youtu.be/2mLrDEa08UE


2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実動訓練)の模様、その3。

朝9:15前後。路面状況の記録として。

https://youtu.be/533TuGRcpoo


2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実働訓練)の模様、その4。

9:20前後。共和町からの子どもたちのバス避難訓練が行われる、町立はまなす幼児センターに到着したところ。

1台の幼稚園バスが、行政車両と思われる車1台と共に、既に玄関前に待機。

https://youtu.be/2DjPHCvn4Y8


2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実働訓練)の模様、その5。

9:35前後
共和町の町立幼児施設、はまなす幼児センターからの子どもたちのバス避難の模様。

子どもたちのプライバシーに配慮してかなりロングで撮影している中での判断だが、子どもたちは季節柄、スキーウェアで身を固めているものの、マスクをしている気配なし。

引率者が後続の車両に何人か乗ったのを、同行者が確認したが、後に残った職員は車両出発後施設の中へ。

https://youtu.be/CJXIGg3pfAE

2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実働訓練)の模様、その6。

北電体育館からの住民避難の模様。

住民は思い思いの冬の装いで、マスクは着用せず…。

https://youtu.be/tODeP4KP_5k

2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実働訓練)の模様、その7。

遠隔地への避難ができない要配慮者の屋内退避訓練が行われる、保健福祉センターへの道。
途中行き過ぎた小学校では、特に何もしている気配なし。

https://youtu.be/Xxj1Fv5mzH4

2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実働訓練)の模様、その8。

保健福祉センターへの道。
地吹雪の路面状況記録。

この↑動画の間に10時を回る。訓練想定時刻はここで約24時間スキップ。

以下の動画からは、本来1日後に起こるはずの状況の訓練。

https://youtu.be/IZ1TqIX0FnA

2018年2月8日に行われた北海道原子力防災訓練2日目(実働訓練)の模様、その9。

保健福祉センターで行われた、遠隔地への避難が困難な要配慮者の屋内退避訓練とその後撮影させて戴いた会場の模様。

10:10前後より。

特殊車両で車椅子に載って運ばれてきた方は、要配慮者の役に扮した施設職員。

会場の中に入れて戴く直前に、知事が公有車両に乗り込むところに出会う。つまり、知事はここを問題なく視察・通過した模様。

しかし、施設内部の受付体制を見ると、非常食・飲料はレトルトのおかゆ、炊き込みご飯、ペットボトルのミネラルウォーター。

原発事故発生中の停電時、屋内退避体制下にあって、隙間を目張りされ、換気もままならないはずの施設内にあって、食べ物の温め、暖房はどの様に行うのか?実際には行えないと考えるのが現実的。

 

予め登録された、3名の要配慮者の方とその介護者が入所する想定だが、医療担当者の滞在は予定されていない。

 

以上

 

 

 

 

道民視察団 報告 ⑥蘭越町・寿都町 他府県参観者ルート

蘭越町寿都町 他府県参観者ルート

平成29年度 2018年2月8日 北海道原子力防災訓練
他府県参観者ルート
6:35 北海道庁前参観バス
9:15 蘭越地区ふれあいセンター 
大雪により孤立した要配慮者の救出訓練

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道民視察団として原子力防災訓練を参観 高橋国夫

原子力防災訓練が2月8日に実施され我々道民視察団は7ヶ所に16名でそれぞれ手分けして視察しました。その内私たちのチームは、道外から視察に来た役人のバスが6時45分に北海道庁を出発したのを追いました。次の通りに実施されました。

  • 9時15分から蘭越地区ふれあいセンターにて、「大雪により孤立した要配慮者の救助訓練」15分程度
  • 9時35分から蘭越町民センターらぶちゃんホールにて、「地震により屋内退避が困難な場合の対応・住民避難訓練」30分程度
  • 10時50分から寿都温泉ゆべつのゆ「避難退域時検査・安定ヨウ素剤配布訓練」30分程度。その後昼食を取り15時に道庁に戻って行きました。

私は次の三点が気になりました。まず、第一に孤立した要配慮者の救助訓練にスコップを手にした5名の消防士が狭い冬道を大型消防車に乗って駆け付けました。報道関係者に対するパフォーマンスに過ぎず非現実的なものでした。

次に感じられたことは、安定ヨウ素剤配布訓練では、アレルギーの過敏性について一人一人聞き取り調査を二人が一組になって保健師が実施しておりました。事故が発生して混乱している時ではなく事前に確認すべきだと考えます。事件当日は誰もが少しでも早く避難したいと思います。

3番目に、5日(月)に意思決定訓練がオフサイトセンターを中心とした情報収集・整理及び意思決定訓練が行なわれました。しかし、8日(木)の住民避難を中心とした実働訓練は別々に分けずに同時に実施すべきであると思いました。

結論は、住民の安全を第一考えて本当に役立つ原子力防災訓練を実施すべきだと考えます。甘い想定についても道新などの報道でも指摘されておりました。また、昨年に引き続き札幌雪祭りシーズンは避けて欲しいものです。


他府県から参観 バスルート
蘭越町民センターらぶちゃんホール
地震により屋内退避が困難な場合の対応・住民避難訓練

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他府県から参観 バスルート
避難退域時検査・安定ヨウ素剤配布訓練
寿都温泉ゆべつの湯

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経口安定ヨウ素剤配布訓練 問診票記入のための説明を受けている住民のようす

 

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体重によって服用量が違うため、乳幼児は2種類の内服ゼリーができました。
避難住民は安定ヨウ素剤放射線原子力防災の基礎知識について 医師によるレクチャーを受けました。
自然放射線と比較するのではなく、足されると説明すべきだと思いながら説明を聴いていました。

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 原子力防災訓練 道庁ー蘭越寿都ー道庁 ルート報告

  報告者:黒田 伸(ジャーナリスト、北方ジャーナル執筆) 
<道から発表された日程>
2018年2月8日(晴れのち曇り、時々雪。現地もほぼ同じ)
6時45分発 道庁別館前出発
(道内外自治体の原発担当者数十人が大型バス1台で出発。中山峠を通って蘭越へ)
 
9時15分着 蘭越地区ふれあいセンター
(大雪により孤立した要配慮者の救出訓練)
 現地に着くと、センターの玄関前は数メートルの高さの雪で扉が埋まっていた。消防車が到着し白い防塵服を着た数人の隊員が素早い動作で雪を掘り進み、部屋の中にいる人に対して「もうすぐですよ」と声を掛け、6、7分で玄関への通路を確保すると一人の男性が中から救出され、訓練が終わった。
 <疑問点1>
 雪山を掘り進む作業は、原子力防災に限定した特殊な作業ではない。スコップで掘り出す作業を見学者に見せる意図が不明。救助活動に大型消防車で来るという設定が現実的ではない。暴風雪の際に大型車が町内の狭い路地に入って来られるのか。(隊員は北電社員か)。
9時35分着 蘭越町民センターらぶちゃんホール(JR蘭越駅そば)(地震によって屋内退避が困難な場合の対応・住民避難訓練
集会場には、緑のカーペットが敷かれた上に10人ほどの町民がパイプ椅子に座り、車座になって訓練の開始を待っていた。到着した報道陣は館内に展示されている非常用食品や飲料水などを撮影した。ほどなくして館内に緊急の放送が流れる。
 「訓練放送です。蘭越町からお知らせです。警戒中の泊発電所3号機でアークが発生し、施設、敷地緊急事態となりました。国から蘭越町を含むEPZ圏内の町村に対し、泊発電所の事態の発展にそなえ、屋内退避を準備するよう要請がありました。当センターに避難している皆さんの中で地震による家屋倒壊等により自宅での屋内退避が困難な方につきましては今後の事態の進展に備え、当センターにおいて屋内退避の準備をお願いいたします。なお地震による家屋などへの被害に加え、現在防風雪警報が発令され、数年に一度の猛吹雪になっており、外出は危険な状況にありますので外出はしないようにしてください」
 次に住民に直接指示していた若い男性職員が説明に立った。
 「ただいま施設敷地緊急事態が進展しました。こちらについては屋内退避を準備するよう指示されている内容になっています。まだ屋内退避まではいかないんですけども、事前にでね、もしかしたら事態が悪い方向に進んでしまうかもしれませんので、これから運営スタッフの者が窓があいていないかだとか、確認をさせていただきます。皆さんは次の指示があるまでは落ち着いて焦らずに、不安にならずに落ち着いて待機の方をお願いします。それでは(職員2人は)窓が開いていないか確認をお願いします」
<疑問点2>
 いくら避難訓練とはいえ、北電に気を使った表現や役所用語が多過ぎないか。たとえば「メルトダウン」という言葉を使いたくないために「警戒中の泊発電所3号機でアーク(放電)が発生し」と言ったり、「EPZ圏内」と、専門用語をそのまま使っている。泊原発から半径30キロ圏内のことならそのまま「半径30キロ圏内」と言えばいいだけのこと。
緊急時に耳慣れないアルファベットは間違いの元だ。連絡網が寸断された東日本大震災を考えれば、町の緊急情報によって住民が避難場所に行き着けるのだろうか。
 
10時50分着 寿都温泉ゆべつのゆ
甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤の緊急配布訓練)
避難した住民30人ほどが医師の問診を受けるために椅子に座っていた。ヨウ素剤はアレルギー体質や過敏症の人に対してはまれに、じんま疹や呼吸困難、血圧低下などを引き起こすことがあって、医師の診断が必要だという。そこで問診票を配布して、服用不適格者であるかないか、をチェックしなければならない。チェックシートを医師から入手。
 
A摘要不適項目
 「今までに安定ヨウ素剤の成分、または、ヨウ素に対して過敏症があると言われたことがありますか。(うがい薬に含まれるポピドンヨード液及びルゴール液使用後並びにヨウ化カリウム丸服用後にじんま疹や呼吸困難や血圧低下などのアレルギー反応を経験したことがありますか?)
 
B慎重投与項目
 1 今までにヨード造影剤過敏症(造影剤アレルギー)と言われたことがありますか?
 2 今までに甲状腺の病気(甲状腺機能亢進症など)と言われたことがありますか?
 9 現在、以下のお薬をお使いですか?(全部で9項目 途中省略)
 「はい」と答えた方は、該当する薬品にチェックを入れてください。
カリウム含有製剤、カリウム貯留性利尿剤、エプレレノン
□ ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗剤、アリスキレンフマル酸塩、などなど。
 この欄の下に「*町村使用欄」として、次のように書かれている。
「A-1、B-1、6、8に一つでも『はい』があったら配布しない。上記以外に該当ある
場合は、周囲の見守りと体調不良時の連絡先を案内」
 
<疑問点3>
 これだけのチェック項目を避難して来る人に面接して書かせることができるのか。パニックとなっている際に理解できるとは思えない。医師や医療関係者が避難施設にいるのか。
 
 今回の訓練では、医師が住民を問診してからヨウ素剤が配られるまで、1人あたり5分かかることが分かったという。
道は「1時間で千人」に配布するのを想定しているというが、あまりに無責任な試算にあきれてしまった。                                      
以上

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 ⑦泊村―岩内町/共和町保健センター・はまなす幼児センターなどに続く

 

 

 

 

道民視察団 報告⑤岩内町―共和町方面/外国人観光客の避難・安定ヨウ素剤配布など

岩内町―共和町方面/外国人観光客の避難・安定ヨウ素剤配布など 

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8:38 あけぼの学園
8:40頃、館内放送で泊原発事故の放送

別棟の家から避難してきた10人ほどの園生

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8:56 ホテルグリーンパークに移動

ホテルグリーンパーク岩内 外国人の避難誘導 大型バス
道職員9名、岩内町役場一人

STV、TVHのテレビカメラ、朝日新聞、北海道新聞 連合北海道から4人
9:15 北海道の参観バスの一行(北大の教授も)
9:27 高橋知事一行が到着。
9:30 内閣府の一行が到着。竹部氏も。
9:32 館内アナウンス。
「天候が回復したので、避難を開始する」多言語でアナウンス
タブレットの通訳機能をマイクに近づけていた。
職員が部屋を回り、避難を呼びかける。
22名ほどの外国人ホールに集まってくる。若い女性が多い
9:40 バスへの乗り込み
9:44 バス発車

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10:04 岩内新港東埠頭 雪が降って視界が悪い。
道庁の車は無く、ヘリポートは吹雪で雪が積もっていた。

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10:15 岩内町地域交流センター ヨウ素剤配布
玄関には、訓練会場のポスターが貼ってあった。
窓側に衛生士さんがいて、問診し、ヨウ素剤を配布する。11人ほど。
岩内役場の職員の説明

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11時ころに大型バスが来て、倶知安に避難する。
弁当を配布します。13:30頃に岩内に戻ってきます。
バスは、5カ所ほどを回ってきます。11:00に道南バスが付き乗り込む。
車椅子役の人は乗らなかった。


13:30に岩内浄水場 飲料水の採水の予定があるが、場所だけを確認
11:40浄水場は岩内の西側
玄関のインターフォンを押しても応答がないので2階に上がると、事務室があった。
事務員は、「部外者は2階までは来てはいけません。」

しかし、インターフォンは故障中。 採水は、岩内役場の人がきて行うようだ。

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12:30共和町 オフサイトセンター
モニター班だけが活動。この日、2階は立ち入り禁止
対策本部の訓練は2/5に行い、今日は各町村で住民の訓練をしている。
町村の動きは、道庁で行っている。
モニター班は、線量測定や水の線量測定をしている。
岩内浄水場の場合は、役場職員が採水して、水をここのオフサイトセンターに持ち
込むことになっている。
オフサイトセンター前の駐車場でヘリポート用の除雪作業は行ったが、今回はヘリコ
プター飛来は無い。

以上

⑥に続く

 

道民視察団 参観報告④倶知安中央公園/岩内町・蘭越町 避難帯域時検査場所 

道民視察団 報告

倶知安中央公園/岩内町蘭越町 避難帯域時検査場所 

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体表放射線測定の様子を参観した感想

人体の簡易除染はウエットティッシュ、シャワーは形だけ給排水のホースも見当たりませんでした。
訓練をし・ま・し・た! というための訓練では? 訓練を指示するトップの意識がそのまま表れていると思います。
現場のみなさんは真剣にやっていてもこれでは報われませんね。
車両の洗浄についても特に配慮は見当たりません、汚染水の排水については道に確認する必要ありと思います。
冬季事故時にバスが所定の地点に配置できるとは思えません、自家用車で非難する人が多数でしょう、道路は車であふれかえります。
福井の雪害どころではありません、何千何万の車が押し寄せてセンターは大混乱になるでしょう。
道の危機管理局も福島の実情は調査済みでしょうがそれでもこの程度の訓練が精一杯なのでしょう。
そもそも原発をやめれば・・高松さんと会話しながら帰途につきました。   
帰路は倶知安~赤井川~毛無峠~朝里でしたがこちらもかなりの吹雪で視界不良、こんな状況での避難行動は無謀だと感じました。

 

 

⑤に続く

道民視察団報告 ②泊村からの避難場所ー③岩内町からの避難受入場所

北海道原子力防災訓練 道民視察団 報告会

 

アパホテル&リゾート札幌(札幌南区川沿)/泊村からの避難場所 

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11:00 泊村の避難住民が札幌市南区川沿のアパホテル
アパホテルには11時10分から
●泊村一般住民 22名  車両4台のバスに分乗。
集落ごとにバスが用意され 分散して避難してきました。バスはJR、海同?バス確認。
●泊村小学生 97名  スクールバス3台。支援の必要な児童はいませんでした。
●泊村中学生 37名  マイクロバス1台
☆要支援の児童生徒がいたのか、家庭、学校待機なのか確認できませんでした。
教職員含めて156名 車両 8台で12時15分までにホテルに着きました。
泊村から,ホリカップトンネル国道5号線経由、途中1回トイレ休憩です。

ホテルの裏の「南区体育館」で受け付け、休憩し、ホテルの準備が整うのを待ちました。
体育館では「道民視察団」の証を提示しても、入室できませんでした。
除染や安定ヨウ素剤配布の訓練は行われていません。
途中でバスの中での配布は確認はとれませんでした。

順次体育館からホテルのレストランで昼食をとり、帰途につきました。

小中学生はしっかり防寒着を着ての参加でしたが、他の方は意外と軽装なのが気になりました。
誰もマスクはしていません。メディア取材はNHKのみ。

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③きたえーる(札幌豊平区)/岩内町からの避難受入 

岩内町の集合場所 北海きたえーる 訓練の報告(視察団:齋藤哲、富永)
住民 32名と幼児1名、合計33名
町職員 4名(うち2名は事前に到着、2名は住民に同行)
支援公務員 警官2名、道庁職員3名?、札幌豊平区役所職員3名
取材マスコミ3社(道新、朝日、TV北海道)

13:45頃、予定より45分ほど遅れて標準型の長距離用バスで到着。2階会議室に住民と同行町職員が入り、昼食のお弁当を食べ、職員が北海きたえーるの説明をし、実際の避難の時は大ホールになる旨伝え「15時までには出たい、それまで館内見学して下さい」と言って、14:45頃には同じバスで帰還する。

 町職員2名に取材
 「もっとも風下になる可能性のある方向への訓練に疑問を感じないか?」と尋ねると「私も疑問を感じるが、札幌圏以外で大人数を受け入れられる施設はないのも事実。避難の流れや雰囲気を経験するだけでも意義はある」とのこと。

 参加住民2人に取材。昔の岩内大火の被害者の貴重な話しも聞けた。この訓練に意味があると思うかという趣旨の質問に

 住民A(推定70代)
「こんな訓練意味がない。実際に起これば、こんなふうには出来ない。暇な人が来ているだけだ。こんなことより、原発を無くして欲しい。原発から仕事をもらっている人は商売にならないだろうけど、私たちは関係ない。私は、岩内大火(1954年、洞爺丸台風の襲来と重なり、強風に煽られ、市街の約8割の3298戸が焼失した大火災)の被害の経験者だが、その時も札幌まで煙の影響が出ていた。放射能でも同じ結果になることは目に見えている」

大災害の被害の実体験者として、大変実感を伴うものでした。貴重なお話しをいただいたことに感謝したい。この人が他の参加者にも「おい、何か言いたいことないか」と声をかけてくれた。

住民B(推定40代)
「訓練の意味はあると思う。確かに実効性は乏しいけど、こうしたことを経験することに意味がある。原発の是非については、様々な立場の人がいるので、お答えは控えたい」

 子どもは1人いたが、子ども専用車は無かった。車いすの人もいなかった。町職員曰く「この場所での訓練では、子どもや障がい者が参加することは最初から予定されていない」

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岩内町の集合場所「北海きたえーる」でのようす

 

倶知安中央公園/岩内町蘭越町 避難帯域時検査場所 に続く

 

 

 

 

 

 

 

道民視察団報告会①ルスツリゾート(留寿都村)/共和町避難先リポート

北海道原子力防災訓練 道民視察団 報告会がありました。

2018年3月25日15:30~ 札幌エルプラザ

報告会の次第

代表あいさつ 平成29年度の訓練想定・北海道からの回答

ルスツリゾート留寿都村)/共和町避難先 リポート 

アパホテル&リゾート札幌(札幌南区川沿)/泊村からの避難場所 

③きたえーる(札幌豊平区)/岩内町からの避難受入 

倶知安中央公園/岩内町蘭越町 避難帯域時検査場所 

岩内町―共和町方面/外国人観光客の避難・安定ヨウ素剤配布など 

⑥道外自治体参観ルート追跡/蘭越町寿都町 

⑦泊村―岩内町/共和町保健センター・はまなす幼児センターなど 

会場からの質疑&全体のまとめ 閉会あいさつ

 

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ルスツリゾート留寿都村)/共和町避難先 リポート

2018北海道原子力防災訓練 ルスツリゾート 視察報告
【事前情報】
1
8:45 共和町役場出発 経口安定ヨウ素剤 戸配訓練(巡回車量2台で 44 世帯 91 名、に配布したことにする)
9:35 はまなす幼児センター出発 幼児専用車両に園児:33名 引率教師:2名
別の車で2名 合計37名移動
9:50 町内会(宮丘地区) バス1台 町民30名が留寿都まで (うち4名は共和町で折り返し)
9:50 共和町保健センター出発 要配慮者(車椅子使用) 救出員(役場職員)2名 専用車両で留寿都へ向かう

小中学校は「屋内退避訓練」(時間は学校に任せている)UPZ なので、今回は移動なし。
大雪、吹雪である場合、天候が晴れたら移動するという訓練の設定
到着予定車両は、幼児専用バス1台・このバスを追う車両1台、宮丘地区町内会バス、要配慮者専用車両1台 の計4台 (以上、2月5日、問い合わせ情報)

 

2 (その他の情報 2月6日問い合わせ)
ルスツリゾートには、共和町(5 キロ圏・PAZ)住民の避難場所となっている。
ルスツリゾートは広大で、建物は国道の左右にまたがっており、入り口もたくさんある。詳しい図面がなかったので、ルスツリゾートパンフのマップを片手に、翌6日、役場に問い合わせた。
◆到着予定時刻は11時20分。バスは、すべてウェステインホテルの正面玄関につける。
◆前の訓練ではサウスウィング(商業施設、レストランなどがある)で幼児を降ろしたが、今回は全員ホテルの入り口で降りる。
◆到着後について 前回は、アリーナに集まり、講師を招いて研修会に参加してもらったが、今はスキーシーズン最盛期で、場所が確保できないため、昼食をとって帰る。

 

【当日の動き】
この間雪が少なく日差しのある日が多かったので、国道はきれいに除雪され路面が乾いた状態で、例年の冬季だと共和町からルスツまではたっぷり2時間はかかるところ、1時間で着くと予想されたので、大倉は、10 時 15分から、現地ホテル入口で待機。
スキー客が次々バスで到着、出発する。
どれが共和町のバスかわからないので、1台ごとに表示をチェックしていたが、予定の11時20分を過ぎても現れず、ついに12時になったので、役場に何かあったのではないかと電話。すると、もう到着しているということ。

 

役場からの情報
◆町民バス 北電体育館9:50分出発→11:20ルスツ到着
◆幼児専用バス はまなす幼児センター9:36出発→11:00ルスツ到着
その前にホテルの職員に聞いていたのだが、なかなか防災訓練を把握しているスタッフがつかまらず、やっとそちらの方の情報が前後して入り、ホテル正面入り口ではなく、ノースウィングのほうに着いていることがわかった。あわてて、国道をはさんだ向かい側にあるノースウィングに車で移動した。ノースウィングと言うのはサウスウィングとつながった、これも商業施設やレストランのあるところだが、ここに宿泊施設もあった。役場のいうホテルと私の把握していたホテルがちがっていたことがわかった。
やっと、共和町の食事場所を探し当て、近くに行くと、役場の職員がいたので聞くと、もう食堂で食事をしているということだった。共和町の皆さんは、レストラン貸切で奥の間にいたので、そこまで入って訓練参加の町民の人に話を聴くのははばかられ、ときどきうろうろしている共和町職員の人に話しかけたりしながら、帰りの時間を待っていました。駐車場で待っているバスの運転手さんから話が聞けた。

◆運転手さんの話
「国道は雪がないけど、町の方の道路は雪が積もっていて、道路の端がどこなのかわからなかった。今まで避難訓練の時はなぜかいつも天気がいいのだけれど、吹雪けば1時間以上続くことはいくらでもあるので、こんな時間では移動できないだろう。」
◆何人かの役場の人たちをつかまえて、困ったことはなかったか聞いたが、なかったということだった。
◆幼児は何歳児か聞いたところ、4歳児だった。
食後、12:40にノースゲート入り口付近で住民の人たちの集合点呼があり、間もなくバスに乗り込み帰途についた。子どもたちは、先生に引率されて、行儀よく並んで幼児専用バスに乗り込み、13:00出発
◆役場の職員は何名か正確には数えられなかったが、結構たくさんいたように思う。壮瞥町の役場からも1名来ていた。

以上

 

【気づいたこと、反省など】
◆ルスツの場合、この時期、特に観光客、スキー客が多いので、多数の車両が行き来する。今回は昼前のちょうどあまりいない時間だったものの、それでも、ホテル入口はしょっちゅうバスや乗用車がとまり、スキー道具や大荷物の積み下ろしなどで停車時間も長かった。これが朝とか夕方の人の多い時間だと、避難バスもなかなか止めにくいだろうと考えられる。また、万一原発事故が起こった場合、福島原発事故時の外国人の対応を見ると、外国人観光客は、ルスツあたりでもすぐに逃げることを考えるように思う。そうすると、道路もかなり混雑が予想される。次回そういうことを、外国人観光客にインタビューしてもいいかもしれない。
◆ホテルのスタッフはアルバイトが多く、防災訓練があることを知っている人が少ない。これは、もう少し知っておいてもらったほうがよいのではないか。
◆とにかく、到着場所を誤認したのが最悪でした。天気がよかったとはいえ、寒い外に立っていると、だんだん冷えてきて、トイレに行きたくなり、幸い二人でいっていたので、交代で行った。視察はなるべくなら複数で行ったほうがよい。到着に立ち会えなかったため、町民の人にインタビューできず、とても残念だった。視察団には今回初参加でしたが、また次回あるようなら、今度は、もう少しうまくやれるかと。

◆道民視察団のステッカーがあってよかった。車には拡大してはりつけたが、札幌に出向いてないので、ネームプレートは、ファイルをもとに作り直し、サイズを調整して腕章にしていった。これは、つけていると、役場の人とかにも警戒されずに声をかけやすく、役に立った。関係者の皆さんは、好意的だった。帰りのバスを見送っていると住民の人も手を振ってくれていた。
◆本当のところは、共和町からバスを追っていくほうがいいと思うが、荒れた天気だと、追っていくこっちもこわい。ほんとうに悪天候の避難訓練になると、痛し痒しである。
◆終わりに
ルスツリゾートには子供の喜びそうなものもいっぱいあり、子どもたちはうれしそうにバスに乗り込んでいたが、もし事故になれば、この子どもたちが一番の被害者になる。この子らを被ばくさせてはならない。
改めて、「泊原発・日本中の原発廃炉に」の思いを強くした。

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幼児専用バスに乗り込む子どもたち、手前は荷物上げ下ろし中のスキー客

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ご支援のお願い

「道民視察団」の活動は、参加者の持ち寄りと活動支援金によって賄われています

  活動支援金の振込口座:ゆうちょ銀行 普通預金  口座番号 19270  3146631 

       口座名義人:マシオン恵美香

 

報告②に続く